二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 任務募集 ( No.178 )
日時: 2010/07/13 17:54
名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)

 カーンの説明、アレンたちの説明を組み合わせて、今回の不可思議な事件はこうなった。


1、アレン、ユウ、ラビ、リナリーとしては、顔がほぼ似ているのと、名字(ラビは例外)からエルバ達の先祖と取ることができる。
2、今回の原因としては、ラビの操縦士への妨害行為から。
3、元の時代へ戻るとすれば、また箱舟を使う。

「こうなったけど、一つ問題があるんだ」

 そう言ったのはカーンだ。
 アレン達はカーンのことを「コムイさんの子孫だ」と言い、なぜかアレン達に恐怖が生まれている。

「も、問題? まさか変な研究を僕らを実験体としてするとかじゃないですよね…?」

 エルバは、

(過去のカーンさんのご先祖は一体何をしたんだ…)

 と思った。

「いやぁ、したかったけどやめておくよ」
((((((((したかったのか…))))))))

 その場にいる全員(ちなみにバノ、シャオン、シュウもその場にいる)がひいた。




「その『箱舟』…君たちの時代と僕らの時代のちょうど間で、行方不明になってるんだ」



 沈黙。



「「「「は?」」」」

 アレンたちが聞きかえした。

「箱舟は、記述によればおよそ100年前にゆくえふめいになってる」

 再び沈黙。
 エルバが口を開いたのは、空気を読んで、1分後。

「つまり、アレンたちはもとの時代に帰れない…ってことですか?」
「そういうことになっちゃうねぇ」

 アレンの顔が、生気のないものから怒りに変わった。

「ラビ!! 全ての根源は君です!! 謝ってください!」
「オレだけの責任じゃないさ! アレンが素直に貸せばよかったんだろ!」
「うるせぇぞ!! モヤシ! バカウサギ!」
「バ神田は黙ってろ!」
「ユウは黙ってろ!」
「なんだと!?」

 三人の騒ぎになる。
 それを止めたのは、アレン以上に怒ったリナリーだった。

「神田! ラビ! アレン君! もういい加減にして!」

 先ほどよりは短いが、沈黙した。

「喧嘩よりも先に、『箱舟を探す』っていう方が先決でしょ!? みんなそこまで子供だったの!?」

 少女とはとても思えない、強い口調にアレンたちは固まっている。


 手が挙がった。


「僕、手伝うよ」
「エルバ…」

 アレンがやっと声を出した。

「僕、4人のために箱舟を探す。ちゃんと過去の任務をしてもらわないと、過去から今、未来までに、千年
伯爵によって世界が滅んでしまう」

 エルバは深く息を吸って、吐いた。

「だから、喧嘩はやめましょう」
「…オレもやる」

 シュウだ。

「俺と同じ顔の奴がいるなんてうざってぇ。おまけにエノキの顔が二つなんてのはそれよりもだ」

 ユウとアレンが少しピクッと動いた。

「オレもやるよ」
「バノ…?」
「エルバ、オレお前の親友だろ? 手伝うさ」

 まあシュウもだけど、というバノ言葉に、今度はシュウがピクついた。

「エルバ君。私もやるわ」
「シャオン…!」
「私のご先祖が怒ってまでこう静めてくれた騒ぎよ? 子孫の私もやらないでどうすればいいの?」

 カーンはにっこりと笑った。

「決まりだ。エルバ君たちは特別に、各自で僕がこれから創る、『箱舟捜索班』の隊長になってもらうよ」
「…はい!」
「了解さ!」
「わかったわ、兄さん」
「めんどくせぇが、仕方ねえ」