二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 任務募集 ( No.204 )
日時: 2010/07/22 14:59
名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)

  急ぎ

「アレン、本当に大丈夫?」
「平気ですよ! ほら!」

 アレンは腕をぶんぶんと振りまわした。
 しかし、その場所がベッドの上で、おまけに点滴までしていれば平気には思えない。
 アレンたちは体の透明化のあと、エルバ達によって医務室に運ばれた。
 今起きているのはアレンだけで、ユウ、ラビ、リナリーは眠っている。
 シュウはそそくさと部屋を後にした。その代わりにアリスがそばにいる。
 20台あるベッドのうちの、5台が埋まっていた。

「エルバ君、アレン君、結果が出たよ」

 カーンは笑いながら医務室に入ってきた。丸椅子に座っていたエルバが立ちあがった。

「カーンさん、どうでした!?」
「病気じゃなかったよ。心拍数も異常はないし、呼吸も乱れてない」
「エルバ、言ったでしょ?」

 カーンは険しい顔になった。

「でも、科学班に検査してもらったら細胞が一部透明化してたよ」
「「!!」」

 エルバはうつむいた。

「このままじゃ、アレン君や神田ユウ君、ラビ君、リナリーちゃんは肉体が消滅してしまう」
「方舟を探すのに、時間がないって事ですか?」

 アレンが聞いた。それにカーンは頷いた。

「だろうね。細胞の透明化の経過を見れば、あと…数か月程度だろう。可能性によっては子孫のエルバ君た
ちも消えてしまう」

 エルバが勢いよく顔を上げた。

「方舟の手掛かりはないんですか!?」
「今のところはね。バノがコンピューター室で調べてくれてるよ」
「…バノが?」

 エルバは眉をひそめた。

「彼は機械に強いんだ。ネットワークに詳しいしね」
「あ、エルバ!?」

 エルバは医務室から飛びだした。

「…」
「安心して、アレン君。彼はこの程度の真実に折れる少年じゃないよ。君らを救ってくれるはずだよ」
「そう、ですか…」

 アレンは掛け布団を強く握った。