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　その夜の騒動は、近所の住人を小さな騒動にしたが、すぐに治まった。
　次の日。理沙は犯人がエルバではない事を、アクマ関連について以外で説明した。
　そのおかげでエルバは、なんとか難を逃れた。

「すみません、説明するの大変だったでしょう？」
「ううん、大丈夫。渋々だけど、上も納得してくれたから」

　理沙とエルバは、アクマを破壊した公園のベンチにいた。理沙は不意に、エルバに尋ねた。

「…ねぇ」
「はい？」
「勇樹は…安らかに逝けたのかな。天国」
「ええ、破壊された後、彼は、笑っていましたよ」
「そう」

　エルバは少し照れくさそうに鼻の下をこすり、こう言った。

「実は、僕も今年であのくらいになる妹を持っていたんです。だから、ほっとけなくて…」
「…ありがとう」
「いえ、仕事ですから」

　太陽は二人をいざなうように照らしていた。