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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 ( No.36 )
- 日時: 2010/06/17 16:30
- 名前: 亜倉歌樹 (ID: lOah4y4E)
職員等と呼ばれるところから出発し、入るクラスの階に到着するまでに十分弱はかかった。
昼休みに入ったため、多くの生徒が教室の外に出ている。その生徒が皆、エルバを見ている。
トールは準備室に案内し、いくつか余っていたらしい様々な教科書やノート、仮の鞄などを
渡してくれた。
準備をしている間に昼休みは終わり、生徒たちはがやがやしながら教室に戻って行った。
エルバが転入(?)するクラスは「2−B」だった。先にトールが入って行く。
「おーしおまえら、今日は突然だが転入生(?)を紹介するぞ。さっきこの学校に来たばっかだ」
教室はまた騒がしくなっている。エルバはその様子を扉の外から覗いている。
不意に赤毛でバンダナをつけ、眼鏡をかけた生徒が声を上げた。
「なーんでこんな中途半端に来たんさ?」
「ん? なんせこの前日本に来たらしいからな。手続きがどうとか面倒だったんだろ」
トールの返答に教室には馬鹿笑いが広まる。エルバは恥ずかしくて仕方なかった。
「んじゃあ紹介するぞ」
トールはその言葉とともに、扉に隠れていたエルバの首元を掴んだ。その行動に
エルバは「え?」と言ってしまった。
トールはそのまま教室に投げ入れた。その勢いが強すぎ、エルバは絶叫しながら
窓側の壁に顔から突っ込んだ。
しばらく土煙が立ったがトールは全く気にしていない様子で黒板に「エルバ・ウォーカー」と書いた。
「エルバ・ウォーカー。みんな仲良くしてくれよ」
生徒達は「はーい」といった。だが、男子(赤毛バンダナ眼鏡)は笑いをこらえ、
女子はクスクスと笑っているのがまるわかりだった。
頭から出血をしながら立ち上がったエルバに、トールは後ろの席を示して座らせた。
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