二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 ( No.56 )
日時: 2010/06/20 19:19
名前: 亜倉歌樹 (ID: lOah4y4E)

「…で、結局薔薇はどーすりゃいいの?」

 ワイサが説明をし終わると、カーティスは首をかしげた。

「個人の都合なんざこっちの知ったこっちゃねえ。さっさとイノセンスを取ればいいだけの話だ」

 神田の厳しい言動に対し、ミヒャエルはビクッとした。

「そんな言い方はないでしょ」

 エルバが神田を睨む。

「なんか文句あんのか」
「ああ、あるよ」

 二人の睨みあいと殺気の嵐は、カーティスの言葉によって鎮まる。

「ところでなんだけどさ」

 二人を止めたカーティスは、一つ事を話した。

「薔薇=イノセンスって確信はないじゃん。共同体じゃないんなら、回収しても、
薔薇が枯れるとかなんてことはないんじゃねーの?」

 その他3人は。

「「「なるほど」」」

 エルバが提案。

「じゃあ、早速掘ってみますか」
「…わかりました」

 ミヒャエルはこくりと頷いた。

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

「スコップないからって、これはないでしょ」

 愚痴をもらしたのはエルバだ。いま発動した左腕で、薔薇のあたりの土を掘っている。

「てめえにお似合いだ」
「へへ。喧嘩は売らない方が嫌われないぜ」

 嫌みを言う神田をなだめるカーティス。
 そして、根が完全に表れた。

エ「わ…!」
神「!」
カ「すげ…」
ワ「間違いない」
ミ「これが、イノセンス…」

 根がイノセンスと思えるものに、寄生しているかのように包んでいる。

「外せるのかな、これ」

 エルバは発動を解き、ゆっくり根を解こうとした。

「!」

 キィィィィィ。

 エルバの左目が機械音を出した。

「ん、どうしんだエルバ君」

 ワイサが声をかけた。

「アクマが、来ます」
「悪魔…?」
「ミヒャエルさんが知っているようなものじゃありません。僕が言ってるのは殺人兵器です」

 ミヒャエルにそう説明しつつ、エルバはイノセンスを土に埋める。

「エルバ、おまえなーんでそんなことわかったん?」
「カーティス、それは後で話すよ。今はミヒャエルさんを連れて隠れないと」

 エルバはミヒャエルの手を取り、教会に向かった。