二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 ( No.67 )
日時: 2010/07/02 05:32
名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)

「うぐえっ!?」

 レベル2はおかしな声をだし、倒れる。
 その隙に、エルバはミヒャエルを抱きかかえレベル2から遠ざかる。

「ミヒャエルさん! 大丈夫ですか!?」
「う…エル、バ、さん?」

 ミヒャエルの返答に、エルバは胸をなでおろす。
 カーティスがレベル2に自慢した。

「俺っちの刈神は、鎌いたちを大量に作って攻撃する技。俺っちのお気に入り♪」

 楽しそうに笑うカーティスの横に、噴水に倒れていたはずの神田が水を滴らせて来た。
 体中に傷という傷がある痛々しい姿だった。

「アクマ破壊はそんなに好きか」
「YES! ストレス解消とか?」

 神田は六幻を構えながらエルバに振りかえった。

「エノキ! テメーはその女をどっかに隠せ! 俺らがこいつをブッ壊す!」

 エルバはふっと笑うと、ミヒャエルを背負う。

「神田、僕はエノキじゃないよ。エルバだ」
「はっ。どっちでもいい」

 神田はレベル2に突っ込んでいった。
 それに合わせ、カーティスも飛び出す。

「ミヒャエルさん、行きますよ」
「は、い」

 意識がもうろうとしているミヒャエルを背負っているエルバは、動きは多少鈍くなっている。
 しかし本人の体重は軽いため、走ることはできた。
 そのまま街へと走る。
 神田たちはとてつもなく激しく散る火花とともに戦闘をしている。
 ふと、レベル2は消えた。

「こっちこっちひひ!」

 おかしな声が響き、神田が背後を見ると、レベル2がいる。そのまま斬りかかる。しかし。

「ぐっ!!」

 鮮血が舞う。『背中』に強烈な痛みが走る。
 レベル2が背後で蹴り込んで来たのだ。

「ぎひひひっ! これが俺の能力だぁ」

 神田自身に、その能力を確認する方法は思い当たらない。レベル2は斬るものがないためか、大きな手で
連続で殴ってきた。
 そのたびに神田は、口から血を吐き出す。

「どけ!」

 レベル2の後ろから、鎌を振りあげたカーティスが飛びかかる。それをひらりとかわすと、神田はそのま
ま地面に倒れ込んだ。レベル2はまた消えた。そして。

「つぁっ!!!」

 カーティスが持っていた鎌が吹っ飛ぶ。
 脇腹を膝蹴りされる。倒れそうになるところで、髪の毛を掴まれる。そのまま顔も殴られる。

「へへへっ? さっき腕を斬られたお返ししてやる」

 カーティスはすでに感覚を失っているため、髪を引っ張られる痛みを感じない。ゆえに強気だった。

「あ、そ」

 カーティスに足が飛びかかってくる直前、彼は来た。

「うおおおぉぉぉぉ!!!!」

 白い爪はレベル2を教会までふっ飛ばし、扉を壊した。彼はそのままカーティスを持ち上げる。

「カーティス!!」
「…俺、ちより、神田を…」

 自力で鎌を取りに行くカーティスを支えてやり、エルバは、そのあと倒れた神田の腕を肩に回す。

「さっき、だいぶ、殴られてた、から…はや、く、治療しない、と…!」

 自分よりも神田を優先するカーティスに、エルバは渋い顔を作る。

「それは君もだろ! 僕がミヒャエルさんを連れてったところに逃げるんだ!」
「…わか、った」

 早歩きで逃げた。神田を強く動かさないようにするのは大変だった。
 三人が消えたところで、教会からレベル2が瓦礫とともに出てくる。

「にーげぇたなああぁ!?」