二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来 ( No.8 )
日時: 2011/07/20 22:38
名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)

 その後、若者は銀色の携帯電話で警察に連絡をし、その場を立ち去った。
 その日の夕方のニュースには、その路地の事を事件と報じた。路地の事件は、ほかに起きていた多数の連続奇怪事件の犯人と同じ「人間」が起こしたとされた。
 数日後の朝、若者は公園のベンチで寝ていた。そこに、黒いスーツの日本人の女性が来た。若者が寝ている前で立ち止まると、若者は軽く呻いて起きた。

「あれ? えっと、なにかご用ですか?」

 悠長な日本語の問いに、女性はゆっくり答えた。

「あなた、エルバ・ウォーカー君ね?」

 返答の後、エルバ・ウォーカーと呼ばれた若者は、上体起こしのように起きあがった。

「はい。…あ、日本警察の人ですか?」
「えぇ、東間理沙よ」
「僕に、何か用でも?」

 東間理沙と名乗った警察官は、ゆっくり息を吐き、
こう言った。

「あなたを事件の重要参考人として、警察本部に任意同行させてもらうわ」