二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 ( No.80 )
日時: 2010/06/25 23:32
名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)

「えあ?」

 ワイサはきょとんとしていた。
 エルバは左腕を見た。

(この爪のままじゃ、避けられるか受け止められて吹っ飛ばされるのが落ちだ。
イノセンス…お前は僕だろう? だったら、僕の心に対応してくれ!)

 エルバは左腕を思いっきり叩く。
 十字架が光を放つ。

「なんだありゃ!?」

 ワイサもさすがに後ずさった。
 光がエルバを包む。そして。

「ワイサ。僕は君を破壊する」

 エルバの左腕は、大きなバズーカのようになった。

「行こう。イノセンス。一人と数輪のために」

 そういうとエルバは、右手をバズーカに添える。バズーカの奥の方から光があふれ、大量の矢のように
なって勢いよくワイサに飛んでいく。

「ぬおぉ!?」

 ワイサは間一髪のところで避ける。そして消える。背後に現れた。

「もうそれは身切った!」

 エルバが狙ったのは草かげ。そのまま放たれた光が、草むらに刺さる。

「ぎゃ!」

 光はワイサに直撃した。腕の鏡にひびが入る。

「まだだ!」

 そのままエルバは撃ち続けた。
 薔薇には一本も当てていない。
 当てるわけには行かないのだ。

——ドクン——

「!」

 エルバは血を吐きだした。
 発動が解かれた。
 何が起こっているのか、エルバには分からなかった。

「やったぜえええ!!! しんねえ!」

 ワイサが飛びかかってきた。しかし。

 ギイイィィィィン!!!

「か、神田!?」

 神田が六幻で攻撃を受けていた。
 まだ傷が痛むのか呻いている。六幻がカタカタと音を立てる。

「っ…エノキ、イノセンスを作り変えたらすぐリバウンドか?」
「ミヒャエルさんとカーティスは!?」
「カーティスを起こして避難させた! 無駄なこと考える暇あんのかよ!」

 エルバはぐっと言って黙り込んだ。

「…おいエノキ、あの女と薔薇を守るとか言ってたのはきれいごとか?」

 神田は六幻でワイサの拳を押さえている。
 汗と血が混じった液体が広場に落ちていく。

「…そんなことはない。弱点も分かったし」
「ふーん。じゃあ、俺は手をださねぇぞ」

 神田は拳を撥ね返した。ワイサがひるむ。
 エルバはもう一度、銃型にイノセンスを発動した。

「ワイサ。安らかに」

 鏡を狙って、撃った。
 鏡が音を立てて割れる。

「これで終わりだ」

 大量の光が、ワイサを破壊した。

「えぇっエグゾジスドォォォ!!!!」