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第十六話
ツ「オレ・・・刹がたまに見せる
あの笑顔が好きなんだ・・・
滅多に笑わないから・・・なおさら・・
昔から・・ずっと・・・小さい頃から・・
でも・・刹はオレとは違う場所に居る・・
いつもいつも・・・近いところに居るはずなのに
・・・凄く・・遠いんだ・・・
何処か・・違うところを見て・・・
違うことを・・いつも何かを気にかけて・・
でも・・笑ってくれる時は・・・
絶対にオレを見ていて・・・
絶対に・・・作り笑いなんかじゃないんだ・・
だから・・だから・・オレは・・・
刹に振り向いてほしくて・・！！」
刹「・・・そんなことを思っていたんですね・・
凄く・・嬉しいことですが・・ある意味では・・
最悪です・・わたしは
使命を果たせていないようです・・
でもツナがわたしのことで
そんな風に思ってくれていて・・
凄く・・嬉しいですよ・・ニコッ」
ツ「刹・・・」ツナは刹を抱こうとするが・・
刹「・・・ダメですよ・・・」
ツ「！！・・・なぜ・・・」
刹「わたしは・・・ツナに・・・・
心から愛されてはいけません・・・」
ツ「・・・？？どういうこと・・」
刹「・・・いえ・・なんでも・・・
わたしからは・・聞くのならば・・
現ボンゴレボス・・Timoteoに
聞いてください・・・」
ツ「！！！！なんで・・刹がボンゴレを・・」
刹「わたしの一族は・・・・
代々・・ボンゴレの忠実なる僕です・・」
ツ「！！！！」
刹「では・・わたしは用があります・・・」
ツ「待って！！！！刹！！」
屋上のドアを閉めた音が響く・・・
ツ「・・・・・なんで・・・刹が・・・
大好きなのに・・・」

空からは・・雪が降り始めた・・・