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第二十一話

ローランド王国とは・・
東ヨーロッパに位置する小さな国のことである・・・

西は美しい海に接し・・東には深い森が広がっている・・

今の時代には珍しく・・他国との交易を行っておらず・・
そして国際連合にも加盟していない・・・・
がしかし貧困に喘ぐことはなく・・むしろ極めて裕福である・・・

中央部にある首都ローデントには
皇族のためのだだっ広い王宮が鎮座し・・
王宮を中心に円形に都市が広がっている・・

一方森が広がる東には・・ぼちぼちっと村が点在している・・

森の奥深くに行くに連れて都市部の情報も入らなくなり・・
今でも中世のような暮らしをしている村も
存在するという・・・

そんな国の国民達には共通点があり・・
国民達は皆、目鼻立ちのはっきりした
美しい者達ばかりであるということ・・・

しかし・・一方で
国民を２つに大きく分けることがあるのだ・・

それは・・・目・・

国民にはサファイアのような蒼い眼をした者と
ルビーのような赤い眼をした者がいる・・・

２つの種族達は互いにいがみ合い・・
決して助けあうことはなく・・・
昔は戦いが絶えなかったという・・・



そして最後にこれはあくまで伝説だが・・・森の奥深くには
エメラルドのような緑の眼を持つ人々がいると
いわれている・・・・

繰り返すがこれは・・伝説にすぎない・・・