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第三十一話

フェリスの足取りはふらふらと覚束ない・・
まだ少し催眠薬が聞いているのだろう・・

雲雀はスタスタと先を歩いているが
時々気遣うように振る返る・・
でもちょっとイライラ気味だ・・

フェ「一人で帰れる・・先に行ってもいい・・」

雲「獲物をそう易々と逃がすほど甘くない・・」

フェ「得物？？わたしのこと？？」

雲「・・そうだよ・・。沢田綱吉だって僕の獲物だ・・」

フェ「ふ〜ん・・・それ面白いね・・！！」

雲「・・・君って変だね・・」

フェ「はぁ？？・・何処がだよ・・」

雲「なんか外れてる・・」

フェ「そうかな・・・？？・・・」

雲「そう・・普通じゃないよ・・何もかも・・」

何故か雲雀の顔が少し赤い・・

フェ「普通じゃない・・っといえば・・ロビン・・あぁ！！
ロ・・じゃなかった・・コマドリは！！」

雲「もう彼女の名前は知ってる・・多分・・
君以外では僕と六道骸だけだけど・・」

フェ「え！・・・そうなのか・・」

雲「・・あの子は病院だよ・・。何故か怪我してたからね・・」

フェ「怪我してた！？？・・あぁ・・きっと、あいつに・・」

雲「・・何があったのさ・・？」

フェ「・・えっと・・叔父さんに眠らされた」

雲「・・・君は説明がうまくないみたいだね・・・」

雲雀は苦々しい顔をする・・

フェ「そんなことなぁ〜い！！！！
あ・・おなか空いた・・・団子〜！！」

雲「はぁ・・・・・」

呆れたように溜息をついた・・