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第１０話　　　　誰だ？


〜由羅衣SIDE〜
はぁ・・・。サッカーしちまったよ。ついてねぇなぁ。
希沙羅と普通に帰るつもりだったのに、サッカーしちまったんだぞ、サッカーを。
「やっちまったな、由羅衣・・・でも久々だったからそれなりに良かったんじゃないか？」
「まぁな・・・。だがサッカーはやらないからな」
「わかってるよ・・・」
無言のまま曲がり角を曲がり、分かれ道に入った。
「じゃぁ、また明日な」
「あぁ。じゃぁな」
俺は右に、希沙羅は左に曲がった。
しばらく歩いていると、誰かにぶつかった。
「って・・・すみません。大丈夫ですか？」
「あぁ・・・。大丈夫だ（ニヤッ」
「っ・・・！？むぐっ・・・！」
いきなり口をふさがれた。
最初から見計らっていたのか・・・。











影山。












—続く—