二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!! ( No.119 )
- 日時: 2010/06/18 21:55
- 名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://トロンボーンのスライドってどうしてこんなに長いんだろう。重い。
更新しました((
「…………」
私は間抜けな声を出した後沈黙する。
いやいや、そんな馬鹿な話無いですって。
とりあえず、眼鏡をかけてみる。
ほら、やっぱり小島先生じゃ……
「本当だね……」
無い。と言う展開は無しですか。
「あ、本当ですね」
「ユキちゃん、どうしたの?」
ナギちゃんは人影を良く見てから頷いた。
ココロちゃんは不思議そうに私を見ている。
えぇ、不思議なのはもう承知です、はい。
「何でも無いよ……」
とりあえず、此処は現状打破に限るはず。
そもそも道端で見かけたとは言え、此方の存在には気付いていないんですから平気でしょう。
私達がゆっくりと歩いていけば大丈夫です。
さぁ、平和を護りましょう。
あくまで私の中での平和ですが。
「面白そうだし、声かけてみる?」
「良いと思いますよ、私も丁度楽譜とかで聞きたい事もありましたし」
「良いんじゃない?」
私を殺す気ですか
嫌ですよ私こう言う展開とか無理です。
皆さんだけで言って下さい。
「……どうしたの、ユキちゃん? 行くよ?」
「皆だけ先に行っといたら?」
「何言ってるんですか、副部長が行かないのはおかしいですよ?」
おいおいおい。
私の死亡フラグもう立ちまくりですって。
何なんですかこれは。
HP残り1のポケモン状態ですよ? しかも毒状態に蝕まれてるんですけど?
イコールもう死んじゃうんですけど?
「小島せんせーい! おはようございまーす!」
止めんかコラァ!と内心で毒付き、と言うかもう暴言を吐く。
死亡確定じゃないですか、これ。
私は一瞬倒れたいくらいになっていた。
いや別に小島先生に会いたく無いとかそういうわけじゃないですよ。
吹奏楽部の話です。
部活兼私の死活問題に心配してるんです。
「……いや其処からじゃ聞えない……」
と言う期待は脆く崩れ去った。
「おはよう! 皆!」
しかも何気にまとめてんじゃねぇよ。
名前覚えてるかさえ不安になってきてますよ先生。
あ、何かこっち来てるし。
誰か助けて下さい。
「おはよう! ユキ! 元気無さそうだね?」
「おはようございます。体調面なら万全です。」
先生は笑顔で挨拶をしてきた。
ただ今の私にはその笑顔は何かを破壊されている。
誰のせいだと思ってるんですか、先生。
「あ、そう言えば合奏って3日後でしたよね?」
ふとナギちゃんが楽譜を読みながら先生に聞いた。
先生はふと思い出した表情になる。
また変な事でも言うんじゃないでしょうね、先生。
「もうこの際ちょっとずつ合わせちゃおうか! 今日ちょっと練習してから初見で合わせましょう!」
有言実行してください先生ィィィィィィィィ!!
顔は何とかポーカーフェイスを保てたものの心は既に崩壊寸前だった。
いやいや、先生昨日貴方合奏は3日後って言ってたじゃないですか。
どうしたらそんな期間短くなっちゃうんですか。
誰か、もうこの先生を何とかして下さい。
遠い、遠い、虚しい心の叫びは。
不発に終わった。