二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!! ( No.136 )
日時: 2010/06/23 20:26
名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://今週の土曜日は他校と合同練習! 1年生は楽器運び!(涙 

短編シリーズⅠ 裏を返せばフォルテシモ
(ユキ&小島先生)

ある日の月曜日。
音楽室には私にとって最も最悪な声が響いた。


「ユキ〜? ユ〜キ〜? 何処行ったんだろう?」

そう、小島先生。
オタク教師にして遅刻教師に無茶教師。
支離滅裂の上にオタクの私の顧問兼担任。
街角おろか学校で会っても隠れたくなる人物No.1

分かるでしょうか。
私がここまで毒舌を吐くほどに。
この教師は恐ろしいのです。

そう見つかれば無理難課題を言われるでしょう。
……簡単に言えば、今私は小島先生から逃げてます。

そんなカオスな状況の中、不思議そうな顔でミクちゃんが此方へやって来た。
内心、来るな帰れ戻れと思っているが一応ミクちゃんの方へと向く。

「(小声)ねぇ、ユキちゃん……どうしてかくr」
「(小声)喋らないで、今私の人生がかかってるの」
「(小声)え? 小島先生から逃げる事に人生g」
「(小声)二度も言わせないで、喋るな」

……本当に、ピンチです。
この野郎こう言う時に限ってミクちゃんとかカイトとかカイトとかバカイトとかが来るんですよ。
今の所隠れた回数は15回。
逃げ切れた回数は3回。

あぁ、哀しいですね。
邪魔されたり隠れるのに失敗して12回が犠牲になってます。
本当に内心は叫びたいんですよね、心の中とかで。

ミクちゃんがちょっとして私から離れると、丁度児島先生が現れた。
鬼登場、私はさっさと隠れました。

「あ、初音! ユキ見なかった?」
(言うな言うな言うな言うな言うな)
早速来ました、ピンチシーン。
私は小島先生に見つからない様に隠れつつミクに黒オーラを出す。
いや、殺気ですね、これって。

「あ……あそこに……います」

何のためらいも無く、言った。

……おーいミクちゃん。
私殺したかったんですかー……

殺したかったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??

小島先生はすぐにミクちゃんの指差した場所へ行く。
私は逃げる気力も無かった。
あぁ、哀しいですねぇ。
すると小島先生は私を見つけにっこりと笑う。
その笑みが、恐ろしいほどにむかつくのは何故でしょう。

「ユキ! ちょっと話あるんでけど良い?」
「あ、はい……どうなさいました?」
内心。
良いと言うと思ってるのかこの野郎とか思いました。
今度はどんな難課題なんでしょうか。
小島先生は半分憂いモードの私に鬼とも呼べる爆弾発言を言った。

「今回の課題曲、1人ずつ聞こうと思ってるんだけどこの前ユキ前の方でも良いって言ってたでしょ?」

「そう言えば、そうでしたね……」

嫌な予感がしますね。
身体が凍りつくように、嫌な予感が押し寄せてきます。
絶望、諦め、憂い、怒り……負の感情とも呼べるその感情が今の自分の全てを表している。

「だからユキトップバッターで聞かせてもらうね!」

……はぁ、そうですか。
もう、泣いて良いですか? 小島先生?
とりあえず、塵並の希望に期待をして聞いてみる。

「……いつですか?」
「あ、今今! 第一音楽室が開いてるから行こう!」

了解しました……なんて。

何で言わないとあかんのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

13回目の不吉な数の不幸は。

恐らく今までの中で最も最悪なものだと思いました。

続く。