二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!! ( No.139 )
日時: 2010/06/23 21:05
名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://今週の土曜日は他校と合同練習! 1年生は楽器運び!(涙 

長編更新。

そして暫く魂やら命やら抜けそうな状態で学校へ着いた。
小島先生はじゃあ練習しといてねーとか言ってたかもしれないですけどまぁそれは無視しましょう。
とりあえず小島先生が去ってから意識を取り戻し、音楽室へ向かう。
幸い、初見合わせは午後練でやるそうです。

「あ、ユキちゃん。今日は一応2年生だけで練習します?」
ナギちゃんの言葉で私は現実へと戻った。
そう、一応朝練習は2年生だけで合わせをしないといけない。
恐らくカイトやルカとかは遅いだろうから黒板に書いて知らせておこう……
キョウはいつも先に来ているから、もう練習しているでしょうね。

「うん、練習しようか……2-3の教室が開いてたと思うから其処で練習しよう」
ナギちゃんは分かりました、と言い去っていった。
とりあえず私は楽器庫からトロンボーンのケースと譜面台と譜面そしてチューナーを取り出す。
ケースからトロンボーンを取り出そうと鍵に手をかけると、手が一瞬脱力した。
あぁ、本当に疲れていますね。
心と体とその他もろもろが。

「あれ? ユキ行かないの?」
「!?」
突然の後ろからの声に私は思わず目を見開く。
声で誰かは分かる、小島先生だ。
って何で此処にいるんですか。
私もう死にかけなんですから労わって下さいよ。

と、返事をしようとした時でした。

「なん……で、す……か」

何故か、突然に気分が悪くなったんです。



あ……何か倒れそうです。
頭がずっしりと重くなりかなりキツイ目眩がする。
立っていられないほど足がフラフラとします。

小島先生はそんな変な私の様子に気がついたようです。
誰のせいだと思ってるんでしょうか。

「ユキ? どうしたの?」

心配そうにこちらを見てきました。
本当に誰のせいだと思ってるんですか。

と言う皮肉も言えないほど、気分は悪いですけど。

「い……え、だい……じょぶ……で、す……」

駄目だ。
このままじゃ練習おろか小島先生の対応すらままなら無いですね。
無理にでも行くべきか、楽器ケースの安全を期して楽器ケースを置くか。
すぐさまに選択肢が二つ浮かびました。

……どっちも無理でしたけどね。

ガタ——————ン!

やや派手な音がした後、私が倒れかける。
何とか手をついてギリギリ倒れませんでしたが。
楽器は無事でしょうか、とちょっと考えてみました。
実際安否を考える暇とか無いんですけど。


「ユキ! 大丈夫!? ユキ——————」

此処で、私の脳は意識を手放した。


あぁ……

よりにもよって小島先生の前で倒れるって。

どんだけ自分が体調が悪かったんでしょうね。