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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!! ( No.16 )
- 日時: 2010/06/12 22:49
- 名前: 瑞夜 (ID: COldU63y)
- 参照: http://お久しぶりです!昔雪雫とか月と言う名前で活動してました
……と思えていたのは、今だけだった。
「遅いな……新しい先生……ユキ、何処にいるか知ってる?」
「知りません(キッパリ)」
私の前担任の寡翠 惠(かすい めぐみ)先生は私の方を見る。
ちなみに去年担任だったせいか私はこの先生とかなり親しくなってしまった。
あ、いや、別に嫌って訳じゃあ無いんですけどね。
「そもそも今日本当に来るんですか?」
私は少しの期待を混じらせながら先生に問う。
しかし、先生は予想通りと言うか当たり前の答えを出した。
「勿論、朝確認してあるから。今日来る事は間違いないの」
はい、そうですか。
……内心はぁ、と溜息を着く。
まぁ無駄だとは分かってたんですけどね。
でも何でこう2年連続で顧問と担任が被るんでしょうか。
「(ポソッ)ユキちゃん、本当に知らないの?」
「(ポソッ)当たり前でしょ、知ってたら多分言うよ」
ミクちゃんが私に向かって小声で話しかけている。
どうやら私が新顧問の事を良く知っていると思っていたらしい。
……ツッコミする間も気力も本当に無い。
何か疲れてきた……
「まぁ、もしかしたら今日が間違いだったかもしれn……」
寡翠先生は仕方ない、と言う風に溜息を着いて立ち上がった。
っしゃ!とかポソリと言ったかもしれない私は皆とともに起立しようとした。
いや。
出来なかった。
先生の言葉も遮られていたしね。
バァァァァァァァァン!
本日二度目の荒々しい音にうるせっ!と思いながらドアを凝視する。
「す、すいません! 本当にすいません! 吹奏楽部って此処で合ってるんですよね!?」
えぇ、合ってます。
私は内心憂いの表情でその教師を見つめる。
そう、この遅刻教師こそ。
私の担任兼ボカロ学園吹奏楽武新顧問。
小島 柚榎璃(こじま ゆかり)先生だった。
第一話 END
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