二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!!短編Ⅰ終了! ( No.196 )
日時: 2010/07/10 21:26
名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://もうすぐ夏休みだ!! 部活地獄開催だ!!(涙

最後はナギちゃんとの絡みだけになるか、凄い不安ですね(汗
短編シリーズⅡ ラストです。

第二音楽室のピアニシモ Ⅳ

「ユキさん……? どうしました?」

ナギちゃんの不思議そうな疑問にも答えず、私は第二音楽室へと向かいました。

聞いた事すらない音なのに。
何故か懐かしいと言う感情があったのです。

「……」

「ユ、ユキさん! 待って下さい!!」

ナギちゃんは手元に持っていた鍵がなくなったのに気付き、急いで私を追っている様です。
本当に、自分でもわからない位に音楽室へと私は向かいました。

キィ……

第二音楽室の、怪異の、扉が開きました。
この音の音源は、一体誰なんですか? と問いつつ。


居たのは——————

「……ユキ?」


天然爆……小島先生でした。

本当に、存在自体が怪異なんじゃ無いんですか? と良く思います。

「…………!!」

ピアノの音が止むと同時に、私の理性がふと返って来ました。

確かナギちゃんと共に怪異の真相究明兼日本に潜伏中の天才演奏者を探していて……
私は音を聞いた途端、何故か第二音楽室の扉を開けて……


扉には、何故か小島先生がいた。


じゃあ……怪異は小島先生なんですか?


…………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????


「……貴方が、ボカロ学園の怪異の正体でしたか」

「!? ち、違っ……」

図星、とも言える様に小島先生は焦りだしました。
本当に嘘が下手な先生ですね。
この先生が怪異で……


この音源の、正体……?


「そんな、馬鹿な……」

小島先生があの音源の正体な訳が無いです。
だって、あの音は……


「あの音は……」


私の……


「ユキ! きょ、今日はちょっと曲の伴奏してみようかな〜と思って来たの!」

……え?

何か凄く嘘臭いのですが、先生。

「……明日朝練だし、今回の事は黙っておくから……もう帰ったら?」

どうやら苦悩の末、作戦が見つかったようですね。
最も、それが有り難いのですが。

「分かりました……良いよね、ナギちゃん?」

ナギちゃんはどうやら小島先生が嘘を着いている事は勘付いているらしく、頷きました。
天才演奏奏者も、怪異とは関係ない事も分かりましたしね。
私達はさようなら、と言うとナギちゃんは急いで教室から降りました。

当然、私も降りようとした……時でした。

「……ユキ」

ふと、小島先生に呼び止められました。

帰れと言ったのは誰だよ、と毒づきつつ後ろを振り向きました。

「どうなさいました?」

「あ、ごっ……ごめん。何でも無いの……」

いや、何でもないなら呼ばないで下さいよ。
と内心舌打ちしつつ、そうですか。と私は言い階段を降りました。
……小島先生はどうやらただの天然爆弾じゃなさそうですね。

いや、天然爆弾に変わりは無いんですけど。



あの音の真相を追究しないと……





第二音楽室のピアニシモは。


真実の序奏を語りつつ、静かに消えてゆきました。

第二音楽室のピアニシモ 終


グダグダになっちゃいました、ごめんなさい><;
終わりはちょっとこれからに繋ごうかな〜とした結果大惨事になりました(涙