二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!!短編Ⅱ終了! ( No.216 )
- 日時: 2010/07/16 18:07
- 名前: 白柊 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://部活地獄開催間近! 曲は完成する訳が無い!(涙
妖精の唄 Ⅱ
ユキちゃんは分かった、と頷くと話を始めました。
「実は私さ、昨日最近噂の怪異について調べたんだ」
「え!? お前、凄い事してんじゃねぇか!」
「ユキちゃん、バレなかったの?」
「……凄いね」
怪異、とはこのボカロ学園では有名な話。
もしかしたら知っている人もいるかもしれませんが真夜中12時に鳴き声の様な音がするらしいです。
正直、一種のホラーですよね。
何でもユキちゃんは、ナギちゃんに誘われて調べたそうです。
ナギちゃん、以外に凄いです。
私だったら絶対にしませんよ。
「それで……音は何処から聞こえたんだよ?」
キョウが興味津々に聞いている。
興味津々はギャグではありません、決して。
ユキちゃんはそれを聞き、少し溜息混じりに言った。
「第二音楽室」
第一音楽室じゃなくてちょっとホッとしました。
第一音楽室だと吹奏楽部員の誰かだと思いますからね。
寡翠先生とかそう言う事しなさそうですし。
……小島先生とかは微妙か。
「……それで、誰が居たの?」
マリちゃんがちょっと確認する様に聞く。
誰かは大体分かったようだ。
……私も分かったけど。
ユキちゃんは顔を暗く……いや、黒く?して言った。
微妙に舌打ちが聞えた……かもしれません。
「……小島先生」
「え、マジかよ! まさかの小島先生か!?」
「何か以外だね……」
「…………有り得ない事は無い気がしてた」
それぞれ、やっぱり驚く。
結局怪異の正体は小島先生……なんでしょうか。
微妙に黒くなってるユキちゃんは、言った。
「……でも怪異と小島先生は無関係だった」
……は?
条件がこんなにも当てはまっている中で、怪異と先生は無関係?
正直、訳が分からないです。
キョウ何かいかにも訳が分からない、と言う顔をしているし。
マリちゃんも黙っているけれど、訳が分からなさそうです。
「と言うか……それだったら、何でその話と妖精の唄が関係あるんだよ」
キョウは恐らく、今最も当てはまるツッコミを言った。
と言うかツッこんで良い展開なのかは知らないけど。
「え? あ、実はね……小島先生その時ピアノ弾いてたんだけど……その曲が、妖精の唄だったの……」
「……え!? マジかよ!」
キョウが驚いた表情になる。
私も、内心物凄く驚いています。
そのユキちゃんが昔聞いていた(?)曲を、小島先生が知っていたって……
普通なのか、奇妙なのか、ちょっと分かりづらい気もしますが。
「それで……曲の楽譜、持って来たから見てもらえる?」
ユキちゃんはそう言い、表に妖精の唄、と書かれた譜面を私達に見せました。
一体、どんな曲なんでしょうか……?