二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く     【妖視篇】 ( No.192 )
日時: 2010/09/05 15:45
名前: 月兎 (ID: 3ePGpESz)

第十二訓「擦り傷できたらお風呂が地獄」


「「何アレ」」
神凛と銀時が同時に同じ言葉を発した。

「いや、ああいう人は優しいアル。過保護なんだヨ、ロリコンなんだヨ」

一枚の写真を持った銀時の近くに集まる万事屋一向。

借金を背負わされた神凛達はそのお金を稼ぐためにどんな仕事でも引き受ける、そう決心して今、ちょうど依頼人の家から出てきたところだった。


「この女の子を探せばいいんですよね?」


新八が小さめな声で言う。

写真に写っていたのは全く笑っていない少し影のある少女だった。
黒髪に黒い着物に目立つ黄色と灰色のオッドアイ。

「でもよぉ、迷子の依頼ってあんまのり気になれねェな」

「確かに。でも厳つい人に頼まれちゃったし」

「顔に傷ついてたヨ、でも擦り傷だったアル」

「プライバシーは守ってあげましょうよ、きっと意識してるんですよ。厳つさをアピールしてるんですって」

お前ら最悪だな、しかし今日はツッコミもなく全員揃って依頼人を貶しまくる。

そこに


『テメーら何してんだぁ!!依頼取り下げてもいいのか?あ?速くうちの娘を探してこいって言ってんだよ!』


けなしまくられた依頼人こと彪樫 椿幸が後ろから大きな声で吠えた。

痛々しい顔の擦りキズを絆創膏で隠していた。

「あれ、もう意識もしてないよね」
冷めたような目で見る神凛。

「痛かったんだヨ。水でしみるアルから」
確かにそうだけど。

次に彼を見たときは厳つい顔でこちらをみていて…





『うちの娘に何かあったらどうすんだぁぁぁ!!』

また吠えた。