二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く ( No.263 )
日時: 2010/09/19 19:55
名前: 月兎 (ID: 3ePGpESz)

第十九訓「夏場のサンタクロースとか何してるの?」


『今更そんなこと言っても何もならんのじゃがな』
開き直ったのか、そうは見えない面をしながら雪羽氷は空を見上げた。

江戸に夜がやってくる、辺りは薄暗くとても綺麗とはいえない空模様だった。



『もし叶うなら、あんなところで利用されるだけの生活から抜け出して


自 由 に な り た い 』

その言葉と、哀しそうな雪羽氷の姿を見ていた万事屋が静かな声で言った。

「自由になりたいっていうのは」
新八が
「季節外れのサンタじじぃに頼んでる?」
神凛が
「いい子にしてないと願いは叶えてくれないヨ」
神楽が
「いい子なら





とりあえず笑っとけや!」


銀時が雪羽氷に言い放つ。
雪羽氷はその言葉に、かのジャ●プのワン●ースの音が流れるような井出達で並ぶ万事屋一向に目を向ける。
「探しにゆ〜く〜のォさァ!ワン●ース!!〜♪」
音響は穂乃嘉が担当しました。

『お主ら…?』


「改めて、依頼撤回!万事屋銀ちゃん、自由を手に入れるために…チ●コのところへ…」

《ラージャ!!》

続きは言わずとも分かる、そう言わんばかりに行きピッタリで答えた万事屋一行をよそに真選組はというと。

「お前ら、もしかして」
「彪樫家に殴りこみなどと思ってないよな?」
「そのまさかですかィ?」

「土さん、王子、兎さん…」

「こりゃ、まさかだよね♪」
本気だという事を眼で分かった、のか?

そのような反応で返し、雪羽氷に視線を変える。
『だ、だが!ワシの為にそんな、お主ら死ぬぞ!』

あわてたように眼を見開いて必死に説得をしていた。





「サンタクロースとは俺のことだ!」
それに神凛がボソッとつぶやいた。
12月以外のサンタは全て銀時、とよく意味のわからないフォローをしていた。

誰にも聞こえないんだろうけど。

「一度言ったことは最後までやりとおす」


「それが武士道ってか?」
土方が少し呆れ気味に言うが、彼らもまたどこかで正義感をもっていたり。

「正義ってなんだか分からないけどなぁ」
由江壱は正義について考えることにした。
だって、どれが誰にとって大切で
誰が不幸になって、幸せになるのか…


誰が必要とするのか?






「正義っていう言葉はさ」

侍ってなんだろうね、そう誰かが呟いた。