二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く ( No.275 )
日時: 2010/09/23 09:17
名前: 月兎 (ID: 3ePGpESz)

第二十一訓「よくある展開、それこそ必要だ」


『…で?』
諦めたようにち○こ、改め椿幸は眼の前の部下に問う。

『雪羽氷様はあの依頼を頼んだもの達とともにいました』
こちらも、こうとなれば真面目である。
上司に平気で口答えする揺義であるが、それも全て仕事が終わってからの事。
椿幸も分かっているのだろう。

『万事屋か!』

『ですが、問題が…』
張り上げた声に揺義は対抗するように声をあげて言葉を紡いだ。
いつもより少し声のトーンを落として。

『何』
『依頼を全うする気はさも無いようで、雪羽氷様を助けるだとか…』

聞いた途端椿幸は立ち上がる。
『どういうことだ!?アイツら!』
驚きを隠せないようにも、見えない。
慌てているようには見える。

『彪樫家に殴りこみにくると言っていました』



『おのれっ、雪羽氷め!』
怒鳴った矛先は万事屋に向けてではなく、自分の娘である雪羽氷にむけてだった。

『           』
その椿幸の言動と姿に揺義は無表情で答える。


『揺義!何をしている、今すぐ皆を集めろ!』
椿幸が叫ぶ。

『…分かりました』
自分の上司こと主の面を見ることなく部屋を出ていく。
揺義がさった後、部屋では何かが割れる音が響いた。




『雪羽氷…』
大きな空を見上げる錨 揺義。
椿幸の部下で椿幸が主の彪樫家に使える者、そして



光陰通の雪羽氷こと彪樫 雪羽氷の





兄。