二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く ( No.342 )
日時: 2010/10/06 17:52
名前: 月兎 (ID: dD1ACbVH)

第二十六訓「見ちゃいけないものって後悔の塊」

『なんですかアルアルさん、告白ですか?』
揺義は冗談を入れながらも振り向いた。
アルアルさん、と言われたことに不満を抱いたようだったが口を閉じて言う。

「そんなわけないネ、お前には聞かなきゃいけないことがいっぱいあるアル」

『そうなんですか?あ、そういえば年下でしたっけ?』
緊張もシリアスも糞もない、ニコニコしながら話をそらす揺義。





「お前、もしかして…


  雪羽氷のこと好きアルか?」


沈黙。

『はい?』
それには揺義も思わず聞き返す。

神楽は真剣な眼差しで聞き、そして
「ロリコンアルか?この屋敷の奴らは全員ロリだったアルか?ニコニコニコニコずっと雪羽氷にアピールしてたネ、そうなんだロ?言っちゃえヨ!」
真面目に何を考えているかと思ったらそれかよ。

ツッコミたくなるシリアスムードである。

それには揺義は
『何言ってるの?ロリコンってち○この事?アイツは違うよ、いや俺もね。』
年下であることを分かってかいきなり標準語を使い始める。

「そうアルか?嘘は止めとくネ、私に嘘ついてもバレルアルヨ」
神楽にはばれないと思う。
いつも騙されているクセして、偉そうな。

『まぁ、確かに雪羽氷様は好きだよ。違う意味で、ね』

「?どういう事アルか」




『俺、雪羽氷の兄だからさ』

突然の告白、神楽は唖然としたように口を開けた。
この男はなんで全部言うんだろう。
神楽はそう思いながらも質問をぶつけた。
「其れを雪羽氷は知ってるアルか?」
『知らないよ』
「言わないアルか」

『言わないと思う、行っても意味はないしね』
はは、と笑って一人気に外へ足を運ぶ。
神楽はそれについて行くように足早に外に出た。

「おい、そう言えばこの屋敷は…」
神凛が言っていた。
《燃やしたのも雪羽氷の屋敷じゃないんだろ》


それには笑って答えるだけで口は開かなかった。



場所は少し移る。
少しだけだよ!えっ、もうこれ二回目?
悪いね…もう歳でさ。

二人は草影に忍んでいた。
二人、そう銀時と新八のペアである。

二人は汗をかきながらこそこそと耳打ちを続けていた。
「おいっ、どーすんだっ!いいのか?ダメだよな、流石に早すぎるよな」
「いや、確かに驚きましたけど!こんなに早いなんて!」
「いやいやいや、俺達が見つけても意味ないよな、絶対ダメだと思うんだけど、どうすんの?見て見ぬふりすんの?」
「僕に聞かないでくださいよ!いや、でもいいんじゃないですか?」
「ダメだって!これ初めての長篇だよ?しかもシリアスだよ?バトルとかしちゃう奴だよ?」
「どんだけだよ!!いいよ、もう!いろいろばれちゃってるだろ、もうどっちでも同じでしょ」
「え?結構ふせてたのに?」


「はい、もう皆さん分かってますからいいですよ」



彼らのいる草が、大きく揺れてやんだ。
彼らの小説に対する、主人公に対する配慮は半端ない。

そう、彼らが見てしまったもの。
其れは、探すと言っても早すぎたオチだった…






「「アイツなんでいるんだよォォォォ!!!」」

椿幸見つけちゃったとか、もう嫌だ。