二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 《銀魂》 凛 と し て 咲 く 花 の 如 く ( No.349 )
- 日時: 2010/10/08 19:39
- 名前: 月兎 (ID: dD1ACbVH)
第二十七話「ラスボスの登場はスケールがデカイ」
「どうするんですか…」
もう空気読めよ、何普通に酒飲んでんだよ、ふざけんなよ。
「おい酒また飲んだぞ、あんな気にしてねェみたいだからこれで一件落着でいくね?」
「いいわけないでしょうがッッ!」
もうやっつけ感で固められている二人。
早く主人公見つけろ!と切に願うのであったが
「…新八ィ、ここはさ、あの一旦真選組の野郎どもに回そうぜ?」
はい?
そんな顔で新八は原作主人公の顔を伺った。
もちろんそんなのに賛同する筈もなく
「そんなのダメに決まっ「一旦場所変わりまーす」
『そんな一旦CMです的ノリで場面変わるわけないでしょうが!!何考えてんですか!』
新八はツッコミという名の暴言を使って怒鳴る。
銀時は苦い顔をしていたが次の瞬間椿幸のいる建物の方を指さした。
「おい、安心しろ新八。やっとおでましだ」
銀時の深爪な人差し指の先には人影があった。
『雪羽氷、大丈夫?』
『大丈夫じゃ、ここらにいる予感がしてな』
『雪羽氷が言うんだからそうだよね、よし徹底的に探すか』
「いましたね!神凛さん達!」
新八も一安心したのか喜んだ、どれだけ心配してくれてるんだ小説の事。
ありがたいけど。
「よし、タイミングはかって出てくぞ…
おッ!神凛達じゃねーか!」
新八が頷き、神凛達が自分たちに背をむけたそのとき、銀時が大きな声で呼ぶ。
その言葉に気付いてか神凛達が振り向いた。
「銀時とメガネ!」
「メガネって呼び方どうにかならないんですか?」
サラッといった新八だったがそれはスルーされて神凛が話し出す。
「何でここに?」
「いや、あそこの建物の窓から椿幸らしきもんが見えてな」
「マジで!?」
神凛が喜んだように声を上げた。
『ワシの予感も的中したの』
「まだばれてないで「ガッハッハッハ!!!!」
本日二度目の言葉かぶり。
今はそんなことを言ってる場合ではなく、その場の全員が声の主を探す。
全員声の主は解っていた。
姿は見えないけれど
「「「「椿幸!!」」」」
次に一斉に振り返った時、自分達の後ろに刀を構えた者どもがいるだなんて予想もしていなかった。
—
『そこをなんとかおねがいします!』
誰かが言った。
『え、なんで』
もう一人の声は女の声である。
『椿幸様が貴方様の力が必要だと』
誰かの口から椿幸という言葉が出た。
だけども相手の女(?)は
『誰それ、ち○こ?』
『いえ、椿幸です』
『…で、そのち○こーが頼んでるわけ?このあたしに?』
『はい』
誰かはその女が考え始めた様子に期待を持った目で次の言葉を伺う。
『あたし、殺し屋じゃないんだけど』
天翔 朱里—爆弾を桂に売った張本人であるが、けして殺し屋ではない。
…筈である。