二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く ( No.39 )
- 日時: 2010/08/11 13:52
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
第五訓「街角で知り合いにあっても話しかけづらいよね」
「私言っとくけど銀時がココに住んでんの知らなかったから、びっくり、びっくり」
片手をヒラヒラしながら、おばさんのように笑うと神凛は神楽を見て言った。
「いまどきの小娘はアレだな、外でねェのか。真っ白じゃん、大丈夫?それ」
神凛は異様に白い神楽の肌を見て、自分も白いわりにほほえましそうに冗談交じりでそう言った。
「…おい、お前まだ気付かないの?」
銀時は少し驚いたように呟くと神凛の様子をうかがった。
新八もまた神凛をみて、白さが異常だな…と思いながら神楽と見比べている。
「はい?何がよ、気付かないって?…なんかしたのか銀時。おまっ、もしかしてあの時みたいに(ピー)して(ピー)が(ピー)なことしたのか?!」
放送禁止用語をツラツラと並べる神凛。
やっぱ正常な人っていないんだ、ボケだししかも。
新八は思う、そういえば新八思ってばっかで全然でてなくね?
「(ピー)ってなんだよ!いつそんなことしたんだよ俺ァ!!違ェよ、神楽のこと見てなんか…」
神楽を指さす。
神楽はそれになぜかポーズを決めて神凛の方にオーラをおくる。
「…この小娘みてか?んー、、、んっ!?小娘もしかして…」
沈黙—
間を置いて神凛は言う。
「さては、銀時の娘か?!結婚しちゃったのか銀時ィィ?!」
この人、馬鹿だろ。
「失礼アル!!なんで私がこんな天パの娘アルか!というかさっきパピー言ってただろーが」
神楽と神凛はどこかイガイガしているようだ。
「勝手に話飛躍させんじゃねェよ!俺は誰と結婚したんだ!ナースとかがいいっ!」
「なんで最後理想いれたんだよ!」
久しぶりの新八。
「じゃあ、なんだよォ。わかんね」
考えるのもめんどくさくなったのかソファにもたれると神凛は…
「おい、小僧なんか食べ物もってこいよ」
と新八をパシった。
「ちょっ」
「コイツ神凛の親戚だぞ、というかどっちかっつーとお前の方が珍しいんだけどよ。」
銀時はやっと本題にはいって話を進めた。
「夜兎族?」
神凛はそこでやっと気付いたのか神楽を見まわした。
「そうアルよ、テメーは月兎族ならしいアルな。」
その言葉に神凛はやっと険しい顔になって神楽の目を見た。
月兎族の特徴は紅と黒のオッドアイ、銀色の髪の毛、透き通るような白い肌、軽い身のこなしなど…
夜兎族と同じように日に弱いところや力などは互角である。
「ああ、だが何か」
神凛は睨むように目を細めて言う。
「なんで、テメーが普通に町ふらふらしてやがった?」
銀時は聞く。
月兎族はすでに滅ぼされた筈であり、生きているとしれたら追われる身だ。
ということは、身を隠していなければならないのだ。
「もちろん、仕事だけ、、、ど」
そう言ったところで、なにか思い出したように勢いよく立ちあがった。
「あああああああああ!!!」
あの羅列を並べ
「運びもんが無いィィ!?」
神凛はそう叫ぶと、あの神楽が見つけた傘を奪い…というか取り返して急いで外へとかけていった。
「…なんだ、アイツ」
銀時はそう呟いてから、溜息をついて後を追いかけることにした。
「銀ちゃん、私も行くヨ」
「銀さん、僕も行きます」
ということで幻の戦闘民族月兎族の少女を追って、万事屋一行は猛暑の中にかけていった。