二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛 と し て 咲 く 花 の 如 く ( No.462 )
日時: 2010/11/03 14:04
名前: 月兎 (ID: dD1ACbVH)
参照: 「2000」「?何よ、その数字」

閑話篇
第五訓「自分で意味のわからない言葉って使いたくなるもんだ」


「こたろー、しんすけ、ぎんときー」
誰かが呼ぶ。
誰かの足音は大きくなり忙しい。

「なんだ?かりん」
一人振り向く誰かは少年。長い黒髪が印象的だ。

「とりっくおあとりーとめんと」
手で器を作れば振り向いた誰かに向けた。

「とりーとめんとじゃねぇだろ」
「うっさーい、おかしくれなきゃイタズラするぞー」

手に握っていた木刀を振り回す誰かは少女。
輝く膝まである銀髪はよく目立つ。

「イタズラって・・・何すんだ」
呆れたように言う誰かは少年。
少し紫のかかった髪をしている。

「ぼくとーであたまかちわる」
笑顔で言葉の意味さえ分かっていないような雰囲気がある。

「なにいってんだテメー」
無表情のまま言うのは少し青のかかった天然パーマな少年。

「じゃー、おかし」
「あるわけないだろ、いつかな。いつか」
すると少女は満面の笑みで嬉しそうに頷いた。
そのとき襖が開く。

「しょーよーせんせ」
入ってきた誰かは、微笑んで一言。
『君たちもお菓子欲しいんじゃないですか?』

「とりっくおあとりーと」

誰かが言った。



誰かは言う。
「イタズラ・・・か、面白ェ」
青空を仰ぎ、煙を一服。

紫の髪が風で大きく靡いて、消えた。


誰かは言う。
「菓子を貰いに果たして来るかな」

黒髪と隣の白のコントラスト。
チョコレートを一齧り。

「武士がハロウィンなど、とは言えないな。貴様はいつもこんな甘ったるい物ばかり食べているのか?」
問うと、白の物体の後ろから姿を現すものあり。

「次は絶対ェ、ヅラのとこだ」
じゃなかったら・・・そう続ける。
「高杉のとこ、か?」
頭をかきむしると適当に頷く。

『トリックオアトリート!!』
勢いよく声を張り上げたのは、銀髪の髪の、神凛。
「やっぱ来たな」

「うっ」
銀時の姿を確認をすると神凛は後ずさる。
傘を持っていかなかったせいか髪は濡れ、嫌悪感丸出しで言った。

「あー、晋助のとこでも行ってこようかなぁ」

「そう簡単に会える奴じゃねェぞ」
即答。
「…別に、知ってる。


でも、銀時は約束忘れたちゃった」
その後に、先生が教えてくれたこと忘れた。

そう。
小さな声で言った。

「    」

「私とした約束はどーでもいいけど、ハロウィン忘れるのはどーかと思う」
桂が銀時の方を見る。

「別に、忘れたわけじゃねェよ」

「でもな。俺の中でハロウィンは今日じゃない」
銀時は言った。
神凛は桂を見る、すると桂は
「明日だ、明日」






『残念ながら今は持ってません』

「いたずらしちゃうぞー」

『だから、明日。ハロウィンをやりましょうか。』



(はろうぃんはあしただー)

(11月1日)