二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く‐オリ募集中‐ ( No.65 )
日時: 2010/08/12 19:20
名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)

第六訓「ごめんなさいじゃなくてすいませんってすぐ出る人がSならしいよ」

「ああ、やっベー、マジやっべー。運びもん落としたわ完全に…死んだわ、殺されんじゃね?」
物騒なことを口にしながら神凛はさっき自分が倒れたところ…というか多分のところに走っていた。

「せっかく見つけた仕事なのによーどしよ、生きてけねー」
もう完全に崩壊である。

そんな彼女の眼に映ったのは、なんかアレだ。
いかにもお届けものてきな包みの、運びもんだった。

だがもっと大事なことがあった、それはその…黒い服を着た男の人たちが拾っていた、ということで。

「あああああああああああああああああ!!!」
神凛は誰もが振り返る、そんな大声でその黒い男達に近づいていった。

「おにーさん!!拾うな、それ、まじで、拾わないで!私のだそれ!」
黒い男達…もといもうめんどいので黒いの、は声に振り返る。
三人いた、そこには。

一人目は
「あ?これのことか?」
黒い髪した、煙草吸っててちょいと厳つそうなお兄さん。

二人目は
「なんでィ、デカイ声だすんじゃねーよ」
栗色の髪した、なんか、バズーカ持ってる爽やかなルックスのお兄さん。

三人目は
「土さん、王子ーこれ、なんか中から変な音するんだけど」
少し長めの黒髪した、メガネかけてる優しそうな感じのお兄さん。

「あ、そーです私のなんですそれ。返してもらえます?中から音?しませんよ、する訳ないから!」
神凛は必至に早口で言葉をまくしたてて一気に黒いお兄さん達に言う。

「なんだァ?お前…本当にお前のなのか?」
一人目のお兄さん、土方 十四朗は少し疑いの目で神凛を見る。

「そーっす!先輩かえして下さいよぉ」
いきなりヘタレな後輩キャラに乗り換えた神凛は土方に近づいて手を合わしてお願いのポーズをしてみせた。

「なぁにが先輩だ!怪しいなお前」

「怪しいのは土方さんでさァ、瞳孔開いちゃってー違う方の仕事人じゃないんですか?」
そこに口を挟んできたのは二人目のお兄さん、沖田 総悟だった。

「いや、この包み…怪しいぞ」
続けて発言したのは三人目のお兄さん、日咲 由江壱である。

「噛み合わねェこと言うんじゃねぇ!総悟!テメーはちょっと黙ってろ!なんだ、違う方の仕事人って」
一人目のお兄さんは大変そうだなぁ。

神凛はそんなことを思いながら、包みに目をうつす。

「土さん、土さん、やっぱこれ怪しいわ。だってなんか中からチッチッチッってタイマーっぽい音するし、チョコ食べたいし、王子の言うとおりだし」
由江壱は包みを耳元に持っていってそれからツラツラと言いたいことをいう。

「チョコ食べたいの関係ねーだろ」

「由江壱もいってますぜ、実は土方さん殺し屋だったんでしょ?もう隠す必要はないでさァ、包み隠さず話しな」
総悟はバズーカを土方に向けながら言った。

「あ、すいませーん。そろそろいいすかね?私用事あるんすよー、ガキは、その、家で遊んでな」
神凛はそこで口をはさみイガイガし始めた三人を止めるように手を挙げた。

「なぁにがガキだ!どう見てもお前の方が下だろーが」
あ、言っちゃったな、言っちゃいけないこと。

「あぁん?!テメーなんていったコラ!!」
神凛は土方の胸倉を掴んでメンチをきった。

「あン?!」

「いけいけー」

「それはどっちにいってるんすか、王子」

「女」

「だよねぇ」

「てめーら殺すぞ!!」

万事屋一向がその場所についたときには真選組男三人と神凛が向かい合って言い争いをしている光景だった。

というより、総悟と由江壱と神凛対土方みたいなもんだったが。

「「「何コレ?」」」