二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 《銀魂》凛として咲く花の如く ( No.78 )
日時: 2010/08/14 07:50
名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)

第七訓「手見せてって言われて手の甲出す人がMならしいよ」

「あ、銀時。」
声に気付き、手を離す。

「あ、じゃねェよ!騒いで出てくから何かあったのかと思ったら遊んでんじゃねーか!約束には遅れない主義か!で、間に合ったのか!」

「銀さん、いや、遊んでんじゃないでしょ」
新八が冷ややかにつっこむと

「またお前らの連れか?」
対峙していた真選組三人衆が呆れかえっていた。

「違ェよ、、」
銀時はあからさまめんどくさそうにそう告げて、神凛を連れて行こうとするが

そこで-

『総悟ー、土方ー、由江壱ー♪』

その三人衆を呼ぶ声が聞こえた。

ものすごい勢いで走ってくると、その声の主は
「ぶべらっっ」
銀時を踏んで三人の目の前にやってきた。


踏む必要あったのか?


「アリス、チョコは?」

「私が欲しいよ♪」

「だからチョコはもういいだろ」

「手前ェまた逃げてんのかィ」

「だから?死んどけ土方♪」
ドSな微笑みを浮かべながらいつものように挨拶をした、その少女—九条 アリス

「えっと、なんだっけ、そうそう穂乃嘉が呼んでた♪それだけー♪んじゃ!ばー『アリスゥゥゥ!!』」
ばーいの「い」でやってきた、というか声を出したのは片手に傘を持ったゴリラ。

いやパレードとかじゃなくてね。

ゴリラもとい真選組局長—近藤 勲

「ゴリラが追いかけてきたー♪」
いつものように逃走していたアリスを追いかけてきた近藤をみてそう言うとアリスはいつになく平然とそこでたっていた。

「アリスぅ、傘、傘もってこうよ!日に弱いんじゃなかったの!?」
近藤はそのアリスに傘を渡す。

「うん♪ごくろうさま♪」
満面の笑みでそう言うとアリスは傘をひらき、そして近くに落ちてた包み—言い争いの時に落ちたであろうものを拾い上げた。

「あ、それ私の!!」
少しの間沈黙をたもち、この茶番を見ていた神凛が声をあげた。

「え?そうなの?でもごめんね♪これ危ないからさ♪」
アリスはそう言うと思いっきし力を込めて近藤に投げつけた。


「え?え?何コレ、なんで俺?」

それに動揺したように近藤はそう言うが、次に当たった時は

チッ

チッ

カチッ

「え」


ドォォォォォォォォン!!!!


ってなことになっていて。

これこそ彼女にとっては
「え?」
であって

「爆弾処理ごくろ〜う♪」
アリスにいたってはそんなこと言いながら煙の立ち込めるその場所を眺めてて

「えェェェェェェ!?」
土方にいたっては突然局長が吹っ飛んだのでそれはそれで驚いたし

「近藤さんが星になったー」
沖田はなんか軽いし

「やっぱ変な音したしね、綺麗だ」
綺麗じゃないよ、全然。
由江壱は知ってたくせに他人事で

もちろん、何も知らない—

というか何で俺達が蚊帳の外なの?
って感じの万事屋三人衆は本日二度目の—

「「「何コレ?」」」