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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.10 )
- 日時: 2010/06/15 19:18
- 名前: さくら (ID: 50PasCpc)
「……あれ??」
机の中に忍ばせた指先に当たった辞書。
先程ハルヒから借りた物だ。
「………」
「どうかなさったの??高村くん」
「あ、あの…藤岡さんは…」
「ハルヒくんなら部活へ向かいましたわよ」
「高村は行ったことないだろうけど、この時間藤岡は南校舎の最上階の、北側廊下のつきあたりにいるよ」
「南校舎の…北側廊下…??」
「第三音楽室ですわ!高村くん!」
(第三…音楽室?)
「あ、でも今向かったばかりですし、急いだら追い付くと思いますわ」
教室中が「高村くん頑張って!!」の雰囲気。
明日の朝に渡す手もあるが、相手は特待生。日頃の積み重ねが大事なのだろう。
「…じゃあ、行ってきます」
両手に辞書を抱えながら、サクラは廊下を走る。
まず南校舎…
南校舎の最上階
北側廊下つきあたり
“第三音楽室”…
そこに何があるのか、何が行われているのか、
サクラは何も、
予想出来ずに走り続けた。
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