二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】*とある少女の恋愛事情*【夢小説】 ( No.8 )
日時: 2010/06/24 22:52
名前: 紫陽花 (ID: pzZocD64)

【 †.第四蓮.†  +*_噂をすればなんとやら_*+ 】


「…それにしても珍しいですね、」

土方さん、と
呼び掛けるかのように山崎は言いながら付け足す

「嗚呼?……なにがだよ?」

書類に目を向けている土方は
よほど書類に集中しているのか
それとも単に面倒なのか

山崎の方をちらりともみずぼそりと返した


「あの子ですよ、……あの女の子」

山崎の言葉に土方はピクリと眉を動かす
…そしてため息を一つ零すと続けた


「………そいつがどうかしたか?」

「いや、いつもなら……起きたらさっさと追い出せ!…て言うじゃないですか、土方さん」

「………何が言いてェんだ?」

「や、だからなんでかなーと思いまして…」

山崎の鋭いつきに土方は一瞬たじろぐ


まあそれもそのはず
屯所の門の前で倒れてたそいつを間違って踏んだから……
なんてまあ口が裂けても言えない訳で


「まあどうでも良いんですけど……あの子、かなり毒舌ですよ…」
「へえー、そりゃ良かったな」

「良くないですよ!………あの子に俺、ミジンコって言われちゃいましたよ」
「へえー、そりゃ良かったな!」

「なんでだろう、さっきより感情が篭ってる気がする!!」

「うるせえ、御前ミジンコ並に煩えよ、ぶっ殺すぞ」
「あー…もう死にたい」

山崎が土方のきつーい一言にだばーと涙を流していると


どこからともなくドタバタと廊下を走る足音がした。

「ジミー!ジミー!ミジ、あ間違った、…ジミー!!」

「「あ」」

山崎と土方の声が重なった。






【 〓第四蓮...END〓 】