二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【戦国の魔女】 ( No.14 )
- 日時: 2010/06/27 16:02
- 名前: 向日葵 (ID: DOGZrvXb)
第弐話「謎」
「で?何の為にこんなことしてんの?」
昨日から一夜明け、カウントダウンがスタートした。
「こんなこととは、なんだ。これは大切な・・・そういや、なんで私こんなことしてるんだっけ??」
舞がきょとんとしてるので、佐助はガックリした
「自分がしてることも分かんないのかよ・・・」
「まぁ、二千億年生きてるからな」
「へー・・・」
一旦、佐助はうなずいて、茶を飲んだがすぐ噴出した
「二千億ぅ!?」
「え・・・?あ、そうか、お前達にとっては珍しいんだな」
「お前達って・・・じゃあ、アンタ人間じゃな」
「舞様」
佐助が言いかけたとき、気配はまったく感じなかった鋼が現れた
「余計なことは申さらないよう・・・」
「あ、ああ・・・そうだな・・・」
絶対、変だ。と、佐助は思った。
なぜ、鋼は気配を感じなかったのか・・・?
なぜ、二千億も生きているのか・・・?
「旦那・・・変だと思わない?」
「誰が?あの、舞のことか?」
「ああ、なんかさ・・・」
佐助はさっきのことを全部幸村に、話した
「・・・?」
「それは、不老不死の泉の者では?」
何か、上品な声が後ろから聞こえた。
佐助は後ろを振り向かずに言った
「不老不死・・・?謙信様、どういうことですか?」
そう。後ろにいたのは軍神・上杉軍の総大将・・・上杉謙信だった。
「不老不死の泉は、昔の神{蘭世}の住処です。」
「蘭世?聞いたことがないですな・・・」
「神の中で、一番美しいと言われる、女神です。だから、泉のものはすべて美しい・・・。そなたの客も美しい美形でしょう?」
「そ・・・う言われると・・・?」
たしかに、言われると舞も美形だ。何かと、人間としては違和感が感じられるが・・・
「・・・会って、たしかめたいですね・・・今はどこにいるんです?」
「あ、裏手の、庭に・・・」
謙信は微笑み、裏手へと行ってしまった
やがて、謙信が帰ってきた
「どう・・・でしたか・・・?」
「ふむ・・・不思議な瞳をした少女でしたね・・・。何か、人間離れした・・・。」
やはり、そうだったか。
佐助は舞達のことを泉の者だと確信した
「謎は深まるばかりですね・・・まぁ、決定的瞬間は、傷を負ったときでしょう・・・」
「「傷?」」
「例えば、人間なら痛みの衝撃だけで死んでしまう毒蛇。それに噛まれても、泉のものは死にません・・・ですが、痛みは何千倍となって、やがて現れるのです・・・」
「・・・・・・」
その言葉に、幸村と佐助はただただ、黙り込むしかなかった。
第弐話「謎」終