二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【戦国の魔女】 ( No.20 )
日時: 2010/07/27 14:44
名前: 向日葵 (ID: DOGZrvXb)

第四話「本物」


「ああ、そうだ。幸村さん、佐助さん・・・ちょっとよろしいでしょうか?」
鋼が幸村と佐助を呼び出し、宿泊用の部屋へと入れた。
「話って・・・なんだよ?」
「いえ・・・話、まぁ、そんな感じでしょう。あなた達、まだ私たちのことを本物だと自覚してませんね?」
「「!?」」
図星のようだった。鋼たちが本当に泉の者かどうか。
「いいでしょう。見せましょうか・・・。私たちの、本気を・・・!」
「・・・は?」
と佐助が言ったその瞬間だった。
イキナリ、黒い憎悪のまざった空間に連れられた。その空間は一瞬だけだった。そして、次々に、歴史の風景を映し出した。
縄文時代・・・奈良時代・・・平安時代・・・
「何だこれ・・・?!」
佐助は目をごしごしこすった。だが、現実は変わらなかった・・・。
「言ったでしょう?舞様、二千億年生きてるって・・・。」
「あ・・・だから!!!???」
「最初に見せた黒いところは宇宙です。地球が出来る前のことですが・・・。」
「本物───・・・?なんですな・・・?」
そう幸村が言った瞬間、幸村だけ、部屋に戻っていた。
「・・・!?・・・」

「おい!旦那は!?」
「・・・この空間は、私たちと私たちのことを信じていないひとだけが入れるんです。」
「おい・・・。それってつまり・・・。」
「そう。幸村さんは私たちのことを信じた・・・ということでしょう・・・?」
「じゃあ、オレ様・・・も信じないとダメってか・・・?」
そのとき、佐助の体に妙な緊張感がはしった。
{なんだコレ!?気持ち悪い・・・!}
「──そう。私たちは人の死も生も、動かせるのです・・・。」
「・・・・・・っ・・・!」
佐助は息が荒くなってきた。このままだと窒息死する。
佐助は最後の力を振り絞り、叫んだ。
「わかったよ!信じればいいんだろ!?信じれば!!!!!!」
「・・・よろしゅう・・・。」




佐助が目が覚めたときはもう、部屋に戻っていた。
「・・・なんだったんだ・・・?」
「・・・・・・怖いな・・・。やはりアレは・・・不老不死なんだ・・・。」


本物────・・・なんだ─────・・・・・・



第四話「本物」終