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13話

源田「俺に？今来たばかりじゃないか」
鈍い・・これだから源田は・・・
佐久間「だから、＿＿＿＿＿」






源田「え！？んてことは、数分前に俺らしき人が来て、帰ったと同時に俺が来たと？」
分かりにくい話し方をするな・・・
佐久間「すれ違わなかったのか？」
源田「誰もいなかった」
誰も？この時間になるといつも混んでるのに
おかしいな・・

夕日が差して目にあたる。眩しい
病院のにおいのする白いカーテンを半分閉める。

源田「でも声も同じだったんだろ？」
佐久間「あぁ。おまえ、嘘ついてねぇよな？」
源田「は？」
佐久間「だから、俺をからかっていないだろうな」
源田「当たり前だろ。あ、もしかしたら分身とか！」
はぁ・・・
ドッペルゲンガーって言えよ。ってか分身なんてありえねぇし

源田「う〜〜ん・・・あっ！」
佐久間「何か分かったのか？」
源田「もうこんな時間じゃないか。部活がはじまるから帰るぜ？」
なっ・・期待させるなよ・・
佐久間「じゃあな。」
源田「あっさりしてんなぁ・・じゃぁな！！」

ドアが音を立てて閉まる。


ぎりり・・
マイクの調節音がスピーカーを通して響く

「ミナニモノ、ヨクキケ。オレタチハ【スピードゥオーター】ダ。オマエタチヲハイジョビニキタ」

なにやら聞きにくいロボットのような声が聞こえた。

佐久間「スピードウオーター？」
嫌な予感がする・・・