二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【烈人と玲菜が】ボカロで学園【コラボってみた】 ( No.108 )
- 日時: 2010/08/31 17:13
- 名前: 烈人 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
第12話:観覧車とか、乗りません?
「ねーメイコ! 別行動になっちゃったよ、どうする?」
「むー、どうするかな。あたし達が別行動したら一人ずつになっちゃうわね」
一人で遊園地をぶらぶらと歩くってどうなのよ、とメイコが付け足す。確かに遊園地を一人で歩き回る(しかも後をつける)のには相当な度胸がいるだろう。
いや、度胸だけではなく強い精神も持っていないと駄目かも……と考えながら、メグが言った。
「ここはルカ達をつけるべきだよね!」
「そうね、それがいいわ!」
元気よくいうメグに、あっさりと賛同するメイコ。それはいいのだが、ルカ達の姿は人ごみに紛れてしまいもう見えなくなっていた。それに気付いたメグがあーっと声を上げる。
そして二人は、恐らくルカとルカの彼氏らしいがくぽがいったと思われる人ごみのほうへ飛び込んでいった。
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「りんー、どれに乗る?」
楽しそうに遊園地内を見渡して何に乗ろうかと決めかねているリンに、レンが尋ねた。
リンはそれには答えずに、きょろきょろと辺りを見回す。やがてせわしくなく動いていたリンの視線が、一つのアトラクションに釘付けになる。
「……? リン、なに見て——」
ぴた。レンが続けようとした言葉が、リンが目をきらきらと輝かして今にも「あれのろ!」と叫びだしそうな視線の先を見て、ぶつりと途絶えた。というより、レンが硬直した。
リンが見ていたアトラクションは、きゃーきゃーと人が絶叫を上げるもの凄い高さに加えもの凄いスピード、そして回るところがいくつもあるこの遊園地の売りである、“ジェットコースター”だった。
「(やばいやばい非常にやばい気がするぞ)」
レンはあまりジェットコースターのようなものが得意ではない。むしろ、苦手である。
どうにかしてリンの興味をジェットコースターから遠ざけれないものかとレンは先程までのリンのように——しかし明らかに焦りを浮かべて——きょろきょろと遊園地内を見渡した。
そして、とあるものが目に付く。“観覧車”だ。
「ねぇレン、」
ジェットコースターに乗らない? そう続けられようとしたリンの言葉は、レンがリンの手を取り走り出したことで途切れさせられることになった。なに? と思わずぽかんとした表情になるリン。
レンはジェットコースターからいくらか離れると、リンに笑いかけた。
「観覧車に、乗ろう!」
不意をつかれたような表情になるリン。レンはリンの視線を観覧車へと向けるように、遥か前方にある観覧車を指さす。
途端、リンの顔がみるみるうちに紅潮していった。「え?」と思わずレンは声を洩らしてしまう。
「……バカレン! ああいうのは最後に乗る物でしょ!? 乙女心がわかってないんだからあ!」
数秒ためた後、リンがそう叫びながらレンの頭をばしっと容赦なく叩く。
いつ乙女になったんだ、というレンの言葉は次いで何度も振り下ろされるリンの拳に遮られた。
デートはまだまだ、始まったばかり!
「あとがき」
早速書いたけどこんなのでごめんね^p^ レンがジェットry嫌いとか勝手に設定作っちゃってごめんなさい。
パスしまふ! なんじゃこりゃ凄く繋げづらいごめんね玲菜!
あ、ここのスレ来る時はれっとになります^p^
ではでは、これからもよろしくお願いします!