二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【烈人と玲菜が】ボカロで学園【コラボってみた】 ( No.59 )
日時: 2010/07/01 11:53
名前: 玲菜 (ID: SiB1Ygca)

*ごめんな、愛せなくて*(*会いたい、この気持ちは偽りじゃないよね?*のレン君視線)

      参考:会いたくて会いたくて 西野カナ


「別れさせてくれ。別に好きな人が出来たんだ」

偽りの言葉を恋人にそう伝える。

「ぇ、どう……して?」
不思議そうな顔、だけど涙を堪えてる顔。
雪降る季節に俺は君からあえて離れた。

君の金の髪が雪と重なる涙を堪える俺。
早く、君と別れなきゃいけないから……

「ごめん……」
そう言ってその場から逃げ出す俺。本当はもっと居たいんだ。
もっと愛し合ったかった。もっと君と笑いあっていたかった。もっと”好きだよ”って言いたかった。

「嫌だよ、行かないでよ。置いて行かないで……一人にしないで」
泣いてる君、今すぐにでも君を慰めたい。ごめんなって言って笑いあいたい。
俺は、振り変えずにそのまま走って君の前から消えた。

その後、君がどれだけ泣いたか分かる。
分かるからこそ他の人と幸せになってほしい。

俺は、もう駄目だから——……。
でも、俺は二度と恋はしないだろう。

最初で最期の恋が出来て君に感謝してる。ありがとう。そしてごめんな愛せなくてごめんな。

息が荒れる、知ってるんだ。
俺は長くない。もう駄目なんだ……。

なら、君は何も知らずに他の人と幸せになった方が良い。
もし、君が俺の死を目の前で見たらどうなるか分からないけどきっとすごく哀しむと想う。

幸せになってほしいんだ、
「ゲホッ、ゴホッ」
病人の俺にはこの寒さは病気を悪化させる。
俺は、道路の隅に座り込む。
俺が歩いてきた所に赤い血がある。もう”死ぬ”

ごめんな、愛せなくてごめんな。自分勝手でごめんな。
心の中でそう謝る。君を幸せにできなくてごめんな。

その時だった、携帯が鳴る。
俺は、寒さに震える手で携帯を開ける。

彼女だった——。俺はすぐに出た。
何もなかったように、

「もしもし、……なんだ?」
電話越し、君に幸せになってほしい。ただその気持ちでいっぱいだった。
『あ、あのね、私ね。』
苦しそうな声、哀しそうな声。泣いてたんだっとすぐにわかる。
俺は静かに待つだけ、そして彼女から思わぬ言葉が発せられた。
『あのね、あのね、偽りの言葉でもいいから言ってほしいの』

『”好きだよ”って言って、優しい声で私の名前を呼んで欲しいの、これが最期の我儘』

心に温かいモノが込みあがる。自然に涙が出てくる。
息を殺して、涙を堪えようとして。

そして、命散るカウントダウンが始まる。
だんだん、視界が霞む。

「”好きだよ”愛してるありがとうリン」
”好きだよ”って言えて嬉しい気持ちが溢れる。
『ありがとう、ありがとう、ありがとう。』

君は、数え切れないほどありがとうっと言ってくれる。
だけど、少し罪悪感が襲う。俺はこんなにも愛されてたのに。俺は君を愛せない。そんな気持ちが溢れる。

だんだん、音が掠れる。
もう、音が小さくなっていく。

意識が……。
『ありがとう、幸せになってね』
君の声で意識が戻ってきた俺、”幸せになってね”
涙が溢れる、初めてこんなに泣いた。

動かない唇を力振り絞って動かす。

「愛してた——。ごめんな」
完璧に意識が途絶えたのを感じる、もう携帯さえ握る力さえも無くなった。

愛せなくて、幸せに出来なくて。”ごめんな”

彼は、力尽きた。彼女と同時刻に——……。

  彼が彼女想いすぎてそれが裏目にでてしまった。
ーだけど、彼女達は幸せになれたと思いますー

ねぇ、皆さん。人を想いすぎた事をありますか?
   彼は想いすぎて大事すぎてそれが裏目になってしまった。

人を想いすぎて泣いた事ありますか?
 −ねぇ、幸せを求めすぎて裏目に出た事ありますか?−

 −ねぇ、すべての恋に”幸せ”があるわけじゃないんですー

   −だから、一つの恋を大切にしてくださいー

ー叶わぬ恋でも大切にしてあげてくださいー
  
 ーそうしたら、恋を忘れずに済むはずですからー









あとがき
意味フ意味フ意味フ意味ふ意味フ度10000000000000000000000ですね

まぁ、恋を大切にしてくださいって事です。
全てに幸せがあるわけじゃない、全ての恋が叶う訳じゃない。

そう思ってこの小説を書きました。
誰しもきっと恋をします。だから恋をして結ばれても結ばれなくてもその恋を忘れずにいてほしいとおもいました。

きっと、結婚とかしちゃった人とか恋とか忘れかけてるだろうっと思いまして、

あ、恋と愛の違いが少しだけ分かりました((

恋は、一瞬  愛は一生。だと思います。
恋は、一瞬だから一瞬の想い出を忘れないでくださいね。


あ、意味フでごめんなさい。