二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【烈人と玲菜が】ボカロで学園【コラボってみた】 ( No.64 )
日時: 2010/07/01 17:42
名前: 玲菜 (ID: SiB1Ygca)

第9話:あまずっぱい放課後

「ふっはー!良く寝たーあれ?今何時だろ?」

リンは、ベットから出て保健室にある時計を見る。
が、その前に保健の先生がいた。
「もう、鏡音さん寝過ぎよ。双音さんが心配してたわよ?」

双音、あぁレンの事か……。そういえばあたしレンの名字初めて聞いた気がする。
あれ?なんでだろう?まぁいいや。っていうか!
その前に、レンが心配してたって……。

ちょっと、嬉しいあたしがいる。
「そうですか、えっと今何時ですか?」
リンは、グチャグチャな布団を直しながら言う。

「え、もう放課後よ」

はい?!あたし放課後までぐっすり寝てしまったの!?
なんて、馬鹿なんだ。つい自分が馬鹿だと自覚する。

「あぁ、そうそう。双音さんがこれ鏡音さんに渡しといてって。なんか社会のノートっぽいけど」

リンはそれを受け取り、保健室から出た。

やばいやばい、放課後!!
信じられない!あ、そう言えば昨日深夜アニメ見てたから寝不足だったんだ!

まぁ、それは置いといて何故レンはノートを私に渡すの?
リンは、ペラペラとページをめくる。そしてこの前リンが書いた『好き』があった。
そして、リンは眼を疑う。
『大好き』
レンの字ではっきりと書かれてた。
実った初恋。恋が叶った!!!

満面な笑顔になる。嬉しい自分がいる、
そして、湧く気持ち。レンに会いたい!

めっちゃ急ぎ足で階段を上る。
4階にある教室に辿りつく。

誰もいない教室に窓から入り込む夕日の赤で教室が染まってる。そして椅子で座ってるレンがいた。

あたしは、ゆっくり自分の席に向かって歩き出す。
「オイ!」
レンの少し低い声が教室に響く。ビクッとなるあたし。
「ったく、放課後まで寝るなんてどんな神経してんだよ。」
レンが、いつもと同じ笑顔をするだけどどこか違くて。
何か恐れてる様なそんな顔。
「えへへ、ごめんね。あ、そういえばこれ……」
リンは、レンの社会のノートを出す。一気に真赤になるレン。それを見てニヤけるあたし、

これは、レアだね!みたいな事を考えながらニコッとほほ笑む。
「ねぇ、”両想い”って事だよね?」
リンが、レンに近づく、だけどレンはどこか悲しげだった。
「あぁ、だけど言わなきゃいけない事があるんだ」
俯くレン。すごく深刻な話みたいだ。
「俺とお前は、本当は———……」


「コラっーーー!!なにやってんだ!部活が無いなら早く帰れ!」

レンが話をする前に鬼教師がやってきた。
結局レンの話は聞けずに、強制的に学校から追い出された。


深刻そうなレンの顔。なんか調子が狂う。
だって、いつものレンじゃないんだもん。いつものように振る舞ってくれない。

もしかして、”両想い”だから?
やっぱり、ずっと友達の方が良かったのかな?

あたしは、ふとレンの手を見る。この前この手に掴まれたんだよね。
大きくてすごく心地よかった。あの時を思い出すとそう思う。

あたしは、レンの手を勢いよくガシッと掴む。
びっくりするレン。
「ちょ!おま、なにやってんだよ!」
焦るレンなんてお構いなしにあたしはレンの手をギュウゥゥっと強く握って走り出す。

どこに走り出すんだろう?宛てなんかないのに走り出す。
レンの激痛の叫びなんてお構いなしに———……。



あとがき
レンの激痛の叫びはスルーしてくださいwwww

とりま、レンも痛がるほど強く握ってたんですリンちゃん。