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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.12 )
- 日時: 2010/07/03 15:19
- 名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)
ありがとう!
第七話「友達」
あれから、一週間が過ぎた。
私は、邸内をてくてくと歩いていた。
今は二月。歩いているうちに、指先から、全身が冷たくなっていく。
唯は、昌浩の部屋へと、向かっていた。
あれから、昌浩と唯は、友達関係になっていた。
そして、昌浩の、部屋の前で足を止めた。
「昌浩入るね」
「うん」
部屋の障子を開けて、昌浩の部屋に入った。
「あったかいね〜この部屋」
「まぁ、火鉢があるからね」
昌浩は微笑した。
「昌浩。入るわね」
また、昌浩の部屋に人が入った。
「あ。先客がいたの?」
それは、自分とほとんど同じ歳で、とてもキレイな少女だった。
「始めまして。あなたが、新人の女房さんですね。私は彰子です」
「彰子?ああ。藤原家の・・・」
ぽん、と手をつく。
「えと・・・私は新人女房の唯です。よろしくお願いします」
「あの。もし良かったら・・・」
「はい?」
「お友達になってくれませんか?」
「へ!?」
唯は思考停止した。
藤原家のお姫様と友達ってすごいことではないのであろうか。ていうか凄すぎる。本当は私なんかが友達になってあろうかの事態だが、藤原家一の姫の言うことを聞かないわけには・・・
「はい。よろこんで」
唯は頭を下げた。
「あと。敬語はやめてくれますか?」
「はい?」
「やっぱりその方が親しみやすいと思うんです」
彰子はにっこりと華のように笑った。
(いやーお姫様というものは本当にキレイだなー)
いや。そんなことを考えているときではない。やっぱり、さっきのとおり・・・
「はい。じゃなくて、うん。よろしくね彰子」
唯も笑みを返した。
「これからよろしくね」
二人は、手を合わせた。
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