二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロだってサッカーします!【イナイレ×ボカロ】 ( No.53 )
- 日時: 2010/07/10 10:57
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: 5oEh1Frl)
- 参照: 元*yuki*です☆読みはヒョウトウフウ!
*〜Story.6〜*
「さあーっ、雷門対ボカロチームの試合が始まりましたーっ!!
突如現れたボカロチームはどれほどの強さをもっているのか?!
解説は、小生、角馬圭太がやらせていただきます!!」
……なんだアイツ……?
いつのまにかグラウンドにいた角刈り頭。
それにしてもなんでこんな奇抜な髪形の奴が多いんだろう。
「面白い頭だねーっ」
「そうよねー、面白いっていうかぶっちゃけ変」
ははは、カイト、リン、お前らは面白い脳みそだよな。
……などと、ツッコミをしている場合ではない。
いよいよ試合だ!!
「ボカロチームのキックオフ!」
「おらおらおらーっ!!いくぞーっ!!」
威勢よく飛び出すのはメイコ。
本当に頼もしい。馬鹿だけど。
「いかせない!」
しかしゴーグル……鬼道君がメイコの前に立ちはだかり。
こーゆーときは……
「メイコ!私にまわせ!」
テトにパスを出す。
「嫌だもんねーっ!!」
「えぇえ?!」
……はずなのだが。
「メイコ選手、テト選手の呼びかけに拒否!
だが、グングンあがっていく!!」
……まあメイコはこういうところが長所だからな。
なんかうまくいくんだよな!
「入れさせるか!
風神の舞!!」
「あっ」
瞬間、メイコのまわりで風が廻りだす。
———例えるなら、風神が舞っているかのように。
「もらった!」
風丸君の声が響くと同時に、
ボールは風丸君が持つものになっていた。
……マジか……。
てめーあとで覚えてろよーっ
とかいう叫びが聞こえるけどちょっと黙ってろ!!
「ああもう……っ!!メイコ、君は実にバカだな!!」
「バカだよ!!バカでなにか!!」
開き直るメイコ。
あーもうケンカすんな。
「基山!」
風丸君がパス。
さすがFF?優勝チーム(テト情報)。
「下がって居なさい、ラリアットターン!」
ルカ姉さんのまわりに、真空刃が表れる。
ギュウウウウン、と音をたてる空気。
「!?」
「わたしを抜くのには、一千万年速いわ。……テト!!」
なんだと?
ルカ姉さんが……あの女王キャラのルカ姉さんが……
パスを出した!?
「なるほど、それくらい勝ちたいのねルカは」
リンのつぶやき。
成る程、そういうコトか。
負けず嫌いだなぁ……。
「よし……行くぞ!フランスパンショーット!!!」
勢い良くボールを蹴り上げ、いつのまにか持っていた
カピカピなフランスパンでボールをかっ飛ばすテト。
っておい、待て待て待て。
それ完璧野球だろ。ベースボールだろ。
サッカーじゃないだろ。
「よしっ、ゴットハンド!!」
円堂君の右手が黄色のオーラをまとう。
大きくなった右手は、たやすくテトのシュートをキャッチ。
「くそっ……さすがだ!!」
「良いシュートだったぜ〜!」
「さぁ、円堂がパスを出した!おーっとここで虎丸と豪炎寺が
上がって行く!!これは『タイガーストーム』の構えか!?」
「行きますよ、豪炎寺さん!!」
「おう!!」
止める間もなく、二人が飛び上がる。
虎丸君の足が金色のオーラをまとう。
『タイガー……ストーム!!!』
放たれたシュートは寅を描き、炎をまとい、
ゴールに突き刺さった。
「がくぽぉぉぉぉ!!!てめぇなにやってくれるんだオラァァァ!!!」
「拙者は悪くないのである」
いや、どう見てもGKのお前が悪いだろ。
結果。
前半29分、「タイガーストーム」で一点。
後半4分、「竜巻落とし」で一点。
後半33分、「デスゾーン2」で一点。
オレ達が決められた得点は、ネルの
「着信アリ」だけだった。
でも、最高に楽しかった。
負けて楽しいって思う感情が、インプットされたんだ。