二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: - Horror Story - 【どう森】 ( No.4 )
日時: 2010/07/04 21:01
名前: noma ◆rN59HBJMM6 (ID: rtyxk5/5)

>>3 の続き

キリキリ、と不気味な音が響き、ジョンとロビンははっと顔を上げる。
二人が見上げた先、暗闇の奥に、人の姿があった。
あれは……間違いない、この家の住人だろう。やはりずっとこの家にいたんだ。
だが、住人の様子はおかしかった。

眉一つ動かさず、言葉も発さず、じーっとこちらを見続けている。
暗闇の中でぼんやりと浮かぶ白い顔。まるで感情などなさそうな——。
いや、あれは人じゃない。あれは……。

「人……形?」

ジョンもロビンも、驚いて目を見張った。
そう、俺たちの目の前にいるのは、人形だった。先ほどの音は、歯車の回る音だろうか。
人じゃ……なかった? いや、それよりも……人形がひとりでに動いているだって?
ただごとではない。俺たちは見てはいけないものを見てしまった気がした。

『キリキリキリキリ』

住人が一歩ずつ、ゆっくりと階段を下りてきた。ジョンとロビンは悲鳴を上げた。

「うわあああ!」

二人は家を飛び出した。暗い夜道を一目散に駆け抜けて、めちゃくちゃに走った。
怖い。怖い。
そう思って走っている時、ジョンは急に悪寒を感じて後ろを振り返る。
例の家、そのドア口に……人形がこちらを見つめて立っていた。

*

ジョンの住む村には、相変わらずあの家がある。住人が姿を見せることはない。
ただ時々、その住人がカーテン越しにこちらを見ているような……そんな気がするのだった。

〜終わり〜

++++++++++

ようやく終わった! 「どんだけかかってんだ。よくわからんし」と自分にツッこむorz
よし、次はもっと短くしよう…………たぶん。