二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラ学園は今日も大騒ぎ! ( No.22 )
日時: 2010/07/15 18:02
名前: お饅頭 (ID: itTFRLr7)

三時限目「日常、非日常」


「デュラ学とは…ふむふむ、見た目25歳未満、7歳以上が集まる学園で…脇に小さくある建物が7歳未満用の保育園・幼稚園…見た目、もしくは実年齢25歳以上は教員にもなれる…と。生徒は意外と選ばれてるなぁ…まぁ、それもそうか。そりゃあさすがに全員はないよね。それにこんなやつらも居るなんて…。なんで書いてないの?はぁ…」

少女、乱歌はぶつぶつ呟いていた。
彼女は名前のとうり、乱を歌うもの。
本人や他人が思うより、混沌を引き起こすもの。

今日は入学早々から不気味なものばかり見てしまったと、彼女はまた、自分の体質を憎み、一方愛していた。

そう思いつつ目の前の戦場に目を移す。

…正確には戦場と化した校庭だ。

「うぉおおおお臨也ぁあああ!!!」

「あっはははwww」

入学式早々、平和な日常とは行かないようだ。
一つため息をつき、周りの視線に答えることにする。

そう、この場で彼女ぐらいしかいなかったのだ。

彼ら————折原 臨也と平和島 静雄を止められるのは。

—雷花はどこ…?こんな大きな問題、早く駆けつけるはずだけど…まぁいいか

「あー、ちょっとあんたたち?」

「うるせえええええ!!」

「おっと!いましゃべったの俺じゃないよね…?」

一向に収まる気配がない騒ぎに終止符を打ったのは———シャーペンだった。

ヒュン、と綺麗な音を立てたシャーペンは、静雄と臨也の横を突っ切り、かすり傷を負わせた。

いつもなら避けられたであろう攻撃は、二人だけの戦いに没頭していた二人には予測ができなかったのだ。

「…あ゛?」

ものすごい目で睨みつけてきた静雄に、乱歌は静かに答えた。

「ここ、学校。喧嘩ならよそでどうぞ?」

もう一度シャーペンを構える。
静雄は周りの野次馬に目をやり、投げようとしていた校庭の鉄棒をおろす。

「……ッチ…まぁ、それもそうだな…。しかたねぇ。今度外であったら承知しねぇがな…」

そう言い、野次馬をかき分けて校舎の中に入っていく。
臨也は乱歌の方を向き、例を言う。

「あー助かった助かった!かすり傷一つで静ちゃんから逃げられるのは奇跡だね!ありがとう」

「だまれ蚤虫。あたしはもっと平和な日常を求めてるの。問題、起こさないでね」

「あっははは!!歪んでる、歪んでるね君も!面白いことが起きそうだよ!」

「…はぁ?」

少し悪寒がした乱歌は、急いで校舎へ戻り、自分のクラスを見に行くことにする。
そして、出来れば彼ともうすれ違うこともあうこともないように願いつつ————