二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラ学園は今日も大騒ぎ! ( No.56 )
日時: 2010/08/11 22:04
名前: パンドラ (ID: YaZPRLpe)

「「はぁ!?」」
「フフフッ!決定〜♪」
「ちょっ狩沢さん!!そんなこと勝手に決めちゃっていいんスか!?」
「いいのよ〜〜」
「いや、よくねぇだろ!」

など騒いでいるストーカー組。

「大体なぁ・・・」
「・・・・んっ」
「「「ん?」」」
「・・・ふっ・・・ん・・・」

声の主は先ほどから寝ている少年。
声を殺して泣いている。

「おい・・・、泣いているのか?」
「・・・みたいッスね。」
「起こすか?」
「そうだね。このままだとなんかかわいそうだし。」
「そうッスね。」

こんな会話の中、
「・・・い・・・な・・・ごめっ・・・ふっ・・・」
と泣き続けていた。

「あ?なんて言った?」
「分かんない。聞いてなかった〜。」
「・・・なさっ・・・くっ・・・い・・・」
「・・・?とりあえず起こすか。」
「「了解〜」」

そして三人は少年に近づいてゆさゆさと揺らし始めた。

「おーきーてー!!」
「学校終わったッスよ〜!」
「おーい、起きろ。」

いくら揺らしても起きない。

「駄目ッスね。」
「う〜ん。」
「なら、最終手段!!」
「「?」」

と言って狩沢が取り出した物は、カメラである。

「?カメラで何すんだ?」
「あ!!そういうことッスね、狩沢さん!!」
「ふふふ〜♪まぁ見てて!」

そして狩沢は少年の帽子をとりあげた。

「!!そういうことか・・・。」

そして少年の顔をカメラに収めた。

「!?なんだ!?」

カメラの光に目を覚ました少年は飛び起きた。

「ほぉら起きた☆」
「・・・・・」

呑気なことを言っている狩沢に比べて、少し引き気味の門田。

「・・・なんだ?またお前らか。なんか用か?」
「もう学校終わったぞ。」
「・・・あぁ、そうか。サンキュー。」

そして狩沢たちから帽子を奪い取って帰ろうとした。

pipipipipipipi-

突然誰かの電話が鳴った。
少年の携帯だ。

「・・・?」
液晶画面を見やると、バカ、と書いてあった。

(((!?バカって!?)))
三人がいっせいにそう思っていると、
「・・・はぁ。」
と少年はため息をつき、電話に出た。

「なんだ?」
『あ、サボリー?今どこにいるの?』
「・・・誰の事だ。今体育倉庫だ。」
『まだ体育倉庫にいたんだw早く帰ってきて!!』
「・・・なんでだ?」
『いいから早く!!』
「・・・断る。」

電話から漏れた声を聞いていた三人はいっせいに(ええええええええ!?断った!?)と思っていた。

『えぇ!?断んないでよ〜!いいから早く!!待ってるから!!』

と言って一方的に電話を切ってしまった。

「・・・はぁ。仕方ないな。」

ため息をつきつつ帰ろうとした。

「おい、どこ行くんだ?」
「・・・家。」
「なら俺らが送るぜ?」
「いや、いい。」
「ドタチン!!違うでしょ!!」
「・・・っいいだろ!!」

こんな会話をスルーして少年はスタスタと歩いて行ってしまった。

「あ!!狩沢さん!門田さん!行っちゃいましたよ!!」
「あー!!待って〜!!」

そう言って付いて来る三人組。
後ろで変な会話をしているのを小耳に入れつつ、早足に家へと帰る。

ふと、少年は立ち止まった。

「?どうした?」
「いや、家はここだ。」

そう言ってさっそうと家に入ろうとする。

そのとき、
「おっかえりぃ〜〜〜!!」
「うわ!?」
と、雷香が飛び出してきた。
「ねね、聞いて聞いて!!」
「・・・・・・・・・」

突然の出来事に唖然とする三人。

「ん?えっとー・・・、あ!!門田さんと遊馬崎さんと狩沢さんだ!!どうしたんですか?」
「・・・はぁ。家まで送ってくれた。」

説明をすると、後ろから声がした。

「そうなんだー。上がってってー。」
「・・・乱歌。」
「何?」
「・・・いや、別に。」
「ほらほら!!入ってー!!」

と、流されるままに四人は家へ入っていった。

「リーはそのまま風呂ね!」
「・・・あぁ。」
「すぐ行くから待っててね♪」

そう言って門田たちを部屋へ案内して、リーの服やタオルを持って来た。


「なぁ、海重。」
「なに?」
「なんで春風はあいつが入ってるのに風呂へ行ってんだ?おかしくないか?」
「あぁ、いつもの事だから!」
「「「「「「いつも?」」」」」」
「そう、いつも。」


「・・・リリー、気持ちい?お風呂。」
「・・・あぁ。」
「そっかぁ・・・。」

そしてお風呂から上がった。

「あ、リリー出たか。」
「・・・・・・・」

リリーと呼ばれた少年は黙った。いや、驚いた。
門田たちだけではなく、他にも人がいたからだ。

「「「あ、お邪魔してまー・・・!?」」」

同時に振り向き、同時に口を開いた折原、平和島、岸谷は同時に驚いた。

「えっ・・・誰?」
「ちょっ臨也いきなり失礼でしょww」
「ど・・・どうも・・・。」
「・・・・・(ペコリ」

リリーは無言で頭をさげた。

「キャァー!!やっぱりかわいい!!」
「本当ッスね!!なんかアリスちゃんみたいッスね!!」
「お前ら人をアニメキャラと合わせんな!」
「「だってぇ〜」」
「だってじゃねぇ!!」

リリーは今、髪の毛をちゃんと拭かず、水が滴り、身長が小さいからかYシャツだけ着ていて、Yシャツの裾が丁度太ももの上あたりにくる。

「ちょっなんつー格好してんだ!?」
「いつもいつも。」
「いつも!?」
「リリー、髪拭くからこっち来て。」
「・・・・・ん。」

そしてリリーは乱歌の膝の上に乗った。

「どう?気持ちいい?」
「・・・ん。」
「そう。そりゃ良かった。」

足の先まである髪の毛を乱歌は丁寧に拭いていく。

「・・・もういい。」
「・・・ん。終わった。」

そして乱歌はキッチンへ向かった。

「雷化〜!ご飯作るから手伝って〜!!」
「分かったけど、何でいつもアイだけ!?リリーは!?」
「リリーに言ったってやってくれないじゃん。」
「そうだけどさぁ!アイは!?」
「・・・やれ。」
「・・・はい。」

こうしてみんながのんびりしている間に乱歌と雷化はご飯を作っていた。


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花梨PC禁止みたいだから二人で花梨が帰って来るまで進めよーZE☆

続きヨロ〜