二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラ学園は今日も大騒ぎ! ( No.57 )
日時: 2010/08/12 10:13
名前: お饅頭 ◆1xhivJXBvU (ID: itTFRLr7)
参照: 元・美華ですお

20時限目 「朝が遠い」



三人で暮らすには広すぎるマンションの一部屋。
そこには門田、狩沢、遊馬崎、静雄、臨也。

静雄はとても不機嫌だが、門田たちも居るのでなんとか我慢をしている。
それに、臨也は今回あまり静雄にはちょっかいを出してきていないのだ。

リビングのすぐ隣のキッチンからはハンバーグを焼く音と食欲を掻き立てる臭いが伝わってくる。

「うーん、人数分足りるかな…」
「ハンバーグおっきくね!」
「はいはい。えーっと…平和島先輩ー!岸谷先輩は帰ったんですよねー?」

乱歌はリビングにも聞こえるように大きな声で静雄に話しかける。

「ん?あぁ、なんかセルティが心配だっつって」
「幽君は大丈夫なんですかー?」
「聖辺のとこに行くってよ」
「ふむふむ…折原先輩は…」
「アイは抜きでいいと思う!ドックフードでいい!」
「家にドックフードはないでしょ」
「えーっ」
「あったら食わせるのか…」

少し外れた会話をしている二人に聞こえないように門田は突っ込みを入れた。
隣では狩沢たちがリーを質問攻めにしている。

「ねーねっなんで?なんで三人は一緒に暮らしてるの?」
「一緒にお風呂まではいっちゃうなんて相当の仲じゃないっスか!!」
「いいねっいいねこの設定!乱歌ちゃんが長女で次女が雷香ちゃんで三女はリーちゃんってとこかなっ!」
「みな●けみたいっス!」
「うるせぇ…」

リーがそろそろ限界というところでちょうどハンバーグが全員分焼きあがった。

「できたー!ほら雷香、運んで!リーも!」
「わかったー!」
「あぁ」
「一応(なんか成り行きで)世話んなる見だし俺もやるよ」
「じゃあ俺もやるっス!」
「私もー!」
「んじゃ、俺もやる」
「みんなやるっぽいし、俺もやるよ」

次々とよそわれた食べ物がテーブルに運ばれていく。
最後のサラダを門田がテーブルの真ん中に置いたところで全部運び終わった。

「おぉおおお!!!これは完成度高いね!」
「そうっスね狩沢さん!」
「うまそーだな」
「…ハンバーグ」
「え?静ちゃんいい年してハンバーグ好きなの?」
「うるせぇ!」
「静かにして!」

ガヤガヤしている全員に雷香は静止をかける。
リーも、目で黙れと訴える。
その気迫に全員黙り込んでしまう。

「なんだ?そんなに真剣になって…」
「黙って。いいから乱歌の話を聞いて」
「今から重大発表があるんだ」
『重大発表?』

雷香、乱歌、リー以外の全員が声をそろえて聞く。

「えー、食後ですが…」
『…』
「今日はプリンを用意してあります!」
「やったー!」
「プリン…!」



『それだけかよっ!』
「なにをいってるの!?乱歌のプリンを食ってからいってよ!」
「そうだぞっ!!」

こればっかりは真剣な二人を見て、全員は気が抜けてしまった。





———————————————————

あとよろしくー!