二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラ学園は今日も大騒ぎ! ( No.59 )
日時: 2010/08/12 13:10
名前: パンドラ (ID: YaZPRLpe)

「・・ハンバーグ。」
「どうしたの?リーちゃん?」
「ハンバーグがどうしたんスか?」
狩沢と遊馬崎が反応した。
「・・・ハンバーグ好きじゃない。だから、その、シズちゃんって言ったっけ?半分食べないか?」
「シズちゃんじゃねぇ。俺には平和島静雄って名前がある。・・ハンバーグ半分くれんのか?」
「・・・あぁ。なんならぜんb「それは駄目!!」
二人の会話に割り込んできたのは乱歌だった。
「それは絶対駄目!」
「じゃぁ半分・・・いや、三分のニ食ってくれるか?」
「・・おぉ。」
「・・本当しょうがないなぁ。今度は魚にするから今日はハンバーグで我慢してね。」
「・・・あぁ。」
「えぇ!?魚!?やだー!!」
雷香の叫びも無視して皆食卓についた。
『いっただっきまーす!』
「・・・」
こうして食事が始まった。
リリーは早速ハンバーグを三等分に分けた。
そして三分の二を静雄にあげた。
「・・・ほい。」
「・・ん。ども。」
なんとほのぼのとした空気が流れた。
そのほのぼのとした空気に癒されている者が三名。
狩沢と遊馬崎と乱歌である。
【なんてのほほ〜んとした空気〜】
「へぇ・・君、魚が好きなんだ?」
「・・・あぁ。」
「本当に見た目もそうだけど中身まで猫っぽいんだねぇww」
「・・・?」
「・・・。あぁ!もう!!何か反応をしてくれる?俺一人で喋っているみたいじゃん!!」
「あー、リリーねー、そういうのあんま反応出来ないんだー。」
「出来ないの!?しないんじゃなくて!?」
「・・・悪かったな。」
そう言って黙々と食べるリリー。
「えと・・リリーっつったか?」
「あ?」
口を開いたのは門田だった。
「・・・なんだ?」
「お前髪の毛乾かさなくていいのか?」
「・・・別に。」
「いつもいつも」
「いつもって・・髪の毛痛んだりしないのか?」
「・・・?」
「・・・。」
またも反応できないリリー。
「・・・えぇ!?ここでも!?君、シズちゃんよりb(ry」
「・・・?」
「・・・だめだ。」
臨也のうざうざ攻撃に反応出来なかったリリーを見て、諦めたのは臨也の方だった。
「えーっでもリーちゃん髪の毛綺麗じゃん!!」
また騒ぎ始めた狩沢。
「・・痛んだりしねぇってことか?」
「・・・さぁな。」
そう言ってリリーは立ち上がった。
食器を片付け、伸びした。
そこで、客組はいっせいに声をあげた。
『えぇ!?』
「?」
客組の目線の先には・・・
「・・・しっぽ?」
と静雄が声を漏らした。
「・・・あぁ。しっぽ。」
リリーは何事も無かったかのように答えた。
客組が驚いた理由は、リリーの着ている服の裾からしっぽが見えているからだ。
「そっかぁ!知らないんだったね!!リリーはしっぽと耳があるんだよ!!」
「・・・耳?それは誰にでも・・・」
「猫のだよ、猫の〜!」
「猫?」
「そそ!!猫のしっぽと耳〜!!」
『!?』
「・・流石に言い過ぎじゃない?」
「だって本当のことだもん!」
「そうだけど・・」
そういう言い合いしているが、客組の目線はリリーのしっぽにある。
「ハハッ!君って本当に猫だったんだ・・。」
「・・・?」
「・・・。」
「・・・ちょっと出てくる。」
「こんな時間にか?」
「あぁ・・・。」
「ってかそんな格好でか!?」
「・・・あぁ。」
何を言っている?みたいな顔で言ってくるリリー。
「服はちゃんと着ろ。それととりあえず髪を乾かさないと湯冷めしちまうから、ちょっと待ってろ。」
そう言って門田は素早く食器を片付けて乱歌にドライヤーどこにあるかを聞いて、持ってきた。
「ほら、こっち来い。」
「・・・。」
そう言って門田はリリーに手招きをする。
リリーは戸惑ったが言われるがままに門田の膝の上にちょこんと座った。
慣れていない人の膝の上に座るのが少し緊張しているのか少しぎこちない。
「・・・っとよし。いいぞ。」
「・・・どうも。」
一応礼を言ったが膝から降りる気配は感じられない。
「・・・どうした?」
皆が見守っている中、門田が少し心配そうに聞いた。
「・・・お母さんみたい。ドタチン。」
「!?」
リリーのいきなりの発言に皆反応できない。
そこでまたも口を開いたのは臨也だった。
「あははは!!ドタチンがお母さん!確かにね!ふっ・・あはははは!!」
「ドタチン似合ってる〜♪」
臨也に続けて口を開いたのは狩沢である。
「・・っ!!うるせぇ!それに俺はドタチンじゃねぇ!狩沢まで乗るな!!」
「・・・すまん。門田?つったっけ?」
「・・・。いつも疑問系だとな・・・はぁ、ドタチンでいい。」
「・・・ドタ・・チン・・。」
「「ドタチンとお母さん合わせてドタあさん!!」」
「はぁ!?おいおい、いい加減にしてくれ・・・」
門田は疲れたように言った。
リリーはそれが気に入ったらしく、
「・・・ドタあさん・・。」
「リリーも気に入ったみたいだねww」
「門田先輩・・ドンマイw」
「・・・」
「・・・なぁ乱歌。」
「んー?なに?」
「服・・・出してくれ。」
「えっ・・本当に行くの?」
「・・・行く。」
「いつもじゃん。」
「そうだけど今日はお客さんいるんだから・・」
「いいって俺らが急にお邪魔しちまったんだし。」
「でも・・」
「乱歌・・・早く。」
「えぇ!?・・うん、待ってて!」
そう言っている間にリリーはYシャツのボタンを外し始めている。
「ちょっリリー!!ここでは脱ぐのやめよう!?ね!?」
と言って雷香がリリーを止める。
「・・・?分かった。」
「・・・はぁ。」
雷香がため息をついた瞬間に乱歌が戻って来た。
「はい、リリーこっちおいで。」
「・・・ん。」
リリーは乱歌に隣の部屋に連れて行かれた。
そして着替えて出てきたのは・・・
「「!?」」
いつもの少年だった。
「・・・?」
「えっ嘘・・、誰?」
「あー!そっかぁ!!リリーのこと知らないの静雄さんとぼっちだけなんだぁ!!」
と言っている間にリリーは玄関で靴を履いていた。
「・・・行ってくる。」
「ちょっ・・リリー!!待って!!あたしも行く!!」
「・・・構わんが客どうすんだ?」
そう聞くと乱歌は黙り込んだ時、
「俺も行くー!」
「心配だしな。」
「キャァー!!楽しみ♪」

〜外〜

「ちょっリリー!なんてとこっ・・通るの!?」
「・・・?いつもここを通っているが・・・?」
今現在通っているところは、簡単に言えば猫道。
移動して普通の道に戻ったところでみんな一息ついた。
それでもリリーはガードレールやへいの上を歩いている。
しっぽを隠すのが面倒くさいのか、自由にくねくねさせている。
そしてリリーは歌いだした。
「〜〜〜♪〜〜♪〜」
皆はその歌に聴き入っていた。