二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  時間 【鋼の錬金術師】  ( No.124 )
日時: 2010/07/17 16:33
名前: 魁菜 (ID: dnI2gjfy)

     *° 第27話 それを活かして *°

「っ……」

「隙ありー」

 アイルがエドを蹴り飛ばす。……あいつ……

「兄さん!」

 エド……

「エド!」

 エド……

「「立ってよ!!」」

 アルとキョウが必死に叫んでいる

「「エド!!」」

 ……そうだよ

「死ねーッ!!」

 そうだよね

「に、にいさーんっっ!!!!」

   私 が 助 け れ ば い い ん だ

「死ぬのはお前だ、アイル」

「!?」

「アル! ちょっくら任せた!」

「オッケー!!」

 アルがアイルと戦い始める。私はすぐさまエドの所へ駆け寄った

「エド。大丈夫……?」

「んなわけ……ある、かよ……」

 エドが苦笑しながら言う。その時。

「アルーーッッ!!!!」

 キョウの悲鳴が響いた。アルの方を見ると……そちらも壊されている

「ハハハハハッッ!!」

 アイル。あんたは……人の形をした、悪魔だよ

「エド……アル……。少しおとなしくしてて……」

 私は手を合わせ、地面に手をつけた

刹那。破壊された機械鎧の部品が、破壊された鎧の部品が、水色の光に包まれた

 そして……エドとアルも、水色の光に包まれる

「「な、なんだぁっ!?」」

 エドの機械鎧の部品が戻っていき、アルの鎧も元に戻った
目を見開いているのは、アイルだ

「な、なにぃっ!?」

「これが私の再構築技術……。なめるな」

 そう言った後、急に息が上がってきた。……まずい。苦しい……

 身体がふらついて、後ろに倒れた——時

 鋼の手と、鎧の手、それぞれが、私をしっかりと支えてくれていた

「サンキュ、ラウナ」

「ありがとね、ラウナ」

 私も微笑んだ

「あとはオレ達に任せろ」

「ラウナは……下がってて」

 アルにひょいと抱えられて、キョウの元に連れていかれる。そのまま寝かされた

「オレ達が……なんとかする」

 機械鎧が直ったエドが。
 鎧が元に戻ったアルが。

力強く、私に言ってくれた。

「……任せたよ」

 私の言葉を合図に、エドとアルは向かって行った