二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  時間 【鋼の錬金術師】 ( No.24 )
日時: 2010/07/03 09:33
名前: 魁菜 (ID: MKBom4Aq)
参照: http://羽烏にレベル1といわれたけど、実はこれが本気の実力☆

       *° 第7話 マスタング *°

 歩いて司令部に向かっていると、車のクラクションの音。
ふり向くと、マスタングが微笑んでいた。「乗れ」と言っているようだ。……じゃあ、お言葉に甘えて

「ありがとう。マスタング」

「いえいえ。レディ1人で歩いていたら、何があるか分からないからね」

「……降りるよ」

「待て待て待て、さぁ。行くぞ」

 車の中で結構会話しながらも、私の頭の中はトゥローの夢の事ばかり。
そして……リズさんの言葉。

『君の錬金術は、過去を見る事は出来ないのかい?』

 ……知るか。知るか知るか知るか知るかっッッ!!!!!!

「どうした、イリシア」

「あ……なんでもない」

 こんな表情で言われても、納得いかないのだろうけど……。

「そうか。そういえば今日、イリシアが初めて会う人がいるぞ」

「……ほとんど初めて会ってるけど」

「そうじゃなくて。今回は国家錬金術師だ。聞いた事ないかい? 『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック」

「ない。全くない」

 誰だ、それは。にしても……鋼、か。マスタングの焔、や、アームストロングの豪腕は分かりやすいが、鋼、か。
何やら深い意味がありそうだね……。

 ね? トゥローと似てたりして。金髪の髪に、金色の目。
……そんなのあったら、私、すっごく驚くだろうな〜……

  【こんな事を思っていた私だけど、後から苦しみに包まれることを、私は、知らない】