二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 時間 【鋼の錬金術師】 オリキャラ募集中!!!! ( No.44 )
- 日時: 2010/07/06 18:11
- 名前: 魁菜 (ID: N0L12wyN)
*° 第12話 旅立ち *°
早朝に目が覚めた。……少し、緊張しているのかもしれない……
ブローチを首にかけて、銀時計をポケットに入れる。そして鞄を持つと、ゆっくりと家を出た
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司令部前に、まだ2人は来ていなかった。しーんとした中で、私は階段に座り込んだ
「……元の身体に……戻りたい、か……」
鎧の方が言っていたあの言葉。きっと深い意味がある
そんな事を考えているうちに……遠くから、ガシャガシャという音が聞こえてきた
「遅れてスイマセ〜ン!!!!」
可愛らしい声で、鎧が言う。その後ろからはエドワードさんが必死に走っていた。
エドワードさん……寝起きだ
「本当にスイマセン!! 兄さんがちょっと……」
「あのな、アル! もう余計な事言わなくていいから!」
「なにが余計な事なのさ! 兄さんが遅刻したから、ボクが説明してあげてるんでしょ!」
「オレが自分で言うから、お前はいいんだよ!」
「どうせ兄さんは言わないでしょ! 適当にしか!」
「∑(・・;) お前兄を何だと思ってんだよ!」
……いきなり始まった低レベルの兄弟げんかに、ため息が出てしまう。軽く咳払いすると、ピタッと喧嘩は収まった
「ラウナ・イリシアです。その……弟方のお名前は……?」
「あ、アルフォンス・エルリックです! イリシア中佐、よろしくお願いします!」
「アルフォンスさん。よろしくお願いしますね。エドワードさんも」
私が言うと、エドワードさんはまたぎくしゃくし始めた。アルフォンスさんもなんだか戸惑っている
「その〜さ……イリシア中佐。オレ達、敬語使われるの慣れてないんだ……。オレ達の事、何とでも呼んでくれたらいいし……。敬語もやめてくれないかな」
「別にいいですけど……じゃなくて。分かった。それじゃあ……エド、アル。これでいい?」
2人がうなずくのを見る。エドが笑っていた。
その笑顔はまるで……まるでトゥローの様で……。めまいがしてくる……
「イリシア中佐!!」
∑危なっ!! 今エドが支えてくれなかったら階段に頭ぶつけてたっ……!!
「あ、ありがとう。あと……私も、ラウナ、でいいからね。ていうかラウナで!」
「分かった。そんじゃあ、行こうぜ。ヴェルゼラって町に!」
「うん!」
「えぇ」
駅に向かって歩き始めた。……ヴェルゼラの町で何が起こっているのか、分からない
だけど……錬金術を使わなければならない。きっと
だから……人を守って見せる。時間、で
『君の錬金術は、過去を見る事は出来ないのかい?』
……それも気になるし
『ラウナ』
……トゥローに何があったのか……私はそれが知りたい
そして……誰 が ト ゥ ロ ー を 殺 し た の か
「絶対に……記憶を……」
取り戻して見せる。失った大事な欠片を
第1章 -記憶 キオク- End