二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  時間 【鋼の錬金術師】 オリキャラ募集中!!!! ( No.74 )
日時: 2010/07/09 20:35
名前: 魁菜 (ID: kGxiTXX6)

     *° 第17話 錬金術 *°

 パンッと、音がした。深く息をしながら、地面に手をつける
その途端、キョウの右足の下に錬成陣が現れた。そしてその右足が、優しい水色の光に包まれた

 キョウも驚いた顔をしている。エドも、アルも
そして何秒かの間足が光に包まれた後、その光が消え去った

 私は地面から手を離し、一息をつく

「キョウ。足を動かしてみて」
「あ、うん!!」

 足を回したり曲げたりしているが、その顔が歪んでいない
……よかった……。汗だらけの額をぬぐった。——あ

「ラウナ!!」

 ……いっきに力が抜けて倒れちゃった……。でも下がカーペットでよかった……

「にしても……ラウナ、すごいね!!!!」

「お前の錬金術、時間だっけ? 何したんだ?」

「キョウの足の時間を、私とぶつかる前の足に戻しただけ。人を構築するとリバウンドが起きたりするんだけど……奇跡的に無事だった」

 無理に笑顔を作って見せた。嗚呼……エドの顔がはっきりと見えない……
久しぶりに使ったから……身体が驚いてるんだ……

「……ラウナ? 顔色が悪いけど、大丈夫?」

「だ、大丈夫……」

 今にも過呼吸になってしまいそうだ。胸元をおさえながら、なんとか笑って見せた
それでもエドとアルはすっきりしない様子で、顔を見合わせた

 そして私をソファに寝転ばせた

「ちょっ……エ、ド!? ア、ル!? な、に、して、んの!?」

「そんな途切れ途切れに話して、苦しそうなやつ外に連れていけるか。ちょっと休め。いいよな、キョウ」

 エドがキョウの方を見ると、キョウは笑顔でうなずいていた。……なんか嬉しそう

「ご、めん……あり、がと……」

「もう喋るなっての」

 エドが苦笑しながら、私の前髪をかきあげてくれた


       ……温かい……

そのぬくもりを感じながら、私は眠りについた