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　　　　　　　過去編　4話

　10歳の私とトゥローは、トゥローのお父さんにしっかりと育てられた
トゥローは金髪金目の格好いい男の子になって、私は、燃えるような赤い髪が特徴の女の子になって行った

　　——そんな、ある日

「れ、錬金術……?」
「そっ、錬金術」

　トゥローが私にウィンクしながらいった。トゥローは今、錬金術という物を覚えようとしているらしい
それをラウナも一緒に覚えないか、と言ってきたのだ

「い、いいけど……」
「よし!　じゃあ、決定な!　まずこれから!」

　そう言うとトゥローは、数冊の本を私に向かって投げてきた
慌てて受け取った。　重っ!!!!

「それ読んで勉強っ!!」
「う、うん……」

　そんな時、トゥローが言った

「うちのお父さん、錬金術師なんだぜ」

「ふ〜ん……って、嘘っ!?　初耳だよ!?」

「本当本当。“時間”操作ができる錬金術。主に再構築だって」

　……再構築。……それがあれば……
私みたいな悲しい子を増やさないで済むのかもしれない。人を助けられるのかもしれない

　攻撃なんていらない。再構築が欲しい

「……トゥロー……」

「ん?」

　私は、まっすぐにトゥローを見た

「私……時間の錬金術を覚えたい!!!!」