二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  時間 【鋼の錬金術師】 オリキャラ募集中!!!! ( No.99 )
日時: 2010/07/14 16:40
名前: 魁菜 (ID: mo8lSifC)

    *° 第21話 信じても、疑っても *°

「……ってなわけで、オレ達は隣のおっさんとあってきた」

 キョウをおとなしくさせて、エドとアルが何をしていたのかを聞く。……あぁ、だから楽しそうな顔してんだね……

「で? 隣のおっさんとやらはどうだった?」

「白に近い。後はアイルって奴」

 その瞬間——。 バンッ、と、机が叩かれた
みると、キョウが怒気丸見えの顔をしている。……ああ、言いたいことわかったよ

「アイルさんを疑ってるの!? 何か分かんないけど、アイルさんな訳ないじゃないの!」

「錬金術による爆発事件」

 キョウがきょとんした顔をする。私はキョウに冷ややかな目を向けた

「この町で爆発事件が起きてるでしょ? それの調査。錬金術師による物だと判定されているから、この町の錬金術師が怪しいの。そうとなれば、例えキョウの何かだとしても、疑うのは当然でしょう?」

「っ……」

 返事に詰まったらしい。悔しそうな顔をしている
……ちょっと、いじめすぎたかな。私はキョウの髪をくしゃくしゃとなでる

「なんてね。まぁ、キョウが違うと信じていれば、きっとアイルって言う人じゃないよ」

「……うん!!」

 ……なんて言ったけど。“決してそうとは限らない”
信じても変わらないことがある。疑っても、変わらない事なんて、この世には山ほどある

「もう遅いから、明日にしようか。キョウ、頼みがあるんだ」

「? 泊めてくれ、とか?」

 ……図星です。私はこくこくとうなずいた
まぁ、その分金うくし〜……第一、宿泊屋探すの面倒くさいからね……

「オッケー! うちは高いよ〜?」

「国家錬金術師をなめるなよぉ?」

 エドとアルが、じーっと私達を見ていた

「……何?」

「いや……お前ら、姉妹みたいだな〜……って」

 あぁ、確かに似てるね……。赤髪
キョウが笑って言う

「ラウナみたいなお姉ちゃんがいたら、私も嬉しいな」

 その笑顔は、花のようだった