二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 空 【銀魂】 13話up!! 命の危機かも知れな ( No.263 )
- 日時: 2010/09/08 19:10
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
14話 食中毒って辛くね?え、辛くない?薬飲めばトモコレ並みに治る?…………其れある意味怪物ウウゥウウゥウ!!
フンフーン♪と鼻歌が聞こえる。
恐らくアリスの鼻歌だ。
「ふぁあぁああ…アリスちゃん、何?やっと仕事全部終わって、昨日寝たの遅かったのにぃ…」
「アリス何だか上機嫌ネ。どうしたアルカ?」
二人が首を傾げながら、アリスに近付いて行く。
アリスが鼻歌混じりに振り返る。
明らかにあの日惨劇が起こった、あの料理が片手に握られていた。
ヤベェ。
マジだったのか。
唯が眉を潜め、神楽が後退り。
「な、何アルカ、其れは!!」
「だし巻き卵だよ!!さっき黒髪地味眼鏡に食べさせたら、泣いて喜んでくれたからきっと美味しいよ!!」
「い、いや、私は遠慮しとくよ…お、お腹の調子が良くないんだ〜…」
唯がヒクヒクと顔をひきつらせながら、笑う。
あー…。
其の作戦前回効かなかったけどな。
あいつ無駄な所だけ勘づきやすいからな。
「お腹の調子悪いの?なら他の人にあげて来るね♪昨日お世話になった人全員に渡すことにしてるの♪真選組も含み♪配達屋にはもう頼んであるの!!」
…哀れ、真選組。
集団食中毒はほぼ確実だろーな。
後は、死ぬか死なねーかだ。
遠い目になりながら、俺は真選組の方を見た。
———————————
何故か土方は寒気を感じた。
丁度今現在、刀の練習中の所であった。
「土方さん、何か今届きやしたぜィ。とくめい希望って書いてやす。匿名ぐらい漢字で書けよな」
「で、中身は?」
「…何か綺麗なだし巻き卵ですぜィ。形は少なくとも綺麗でさァ。ザキの彼女からですかねィ?」
どうやら一個だけ成功しただし巻き卵を入れた様子。
少なくとも外見だけは安全そう。
まぁ、無論ザキに彼女などいないが。
「何々?誰の?」
「…だし巻き卵?形は綺麗」
「というか、俺に彼女いないの知ってますよね、沖田さん!?」
比遊と雅焔と山崎が割り込んで来た。
何故全員が綺麗さを重視しているのかはツッコまないで。
「匿名希望の奴からだ。山崎の彼女からかと思ったが…」
「彼女なんかいませんよ!!」
「だそうだ。とりあえず、もし病原菌だったりしたら困る。だから捨てとけ」
ゴソゴソと沖田がだし巻き卵が入れられて来た、ダンボールの中を漁る。
其の中から一枚の紙を取り出し、開く。
「『匿名希望より
真選組の皆さんには随分お世話になりました♪
お礼にと言っちゃ何ですが、だし巻き卵を作りました♪
成功したのが此れしか無かったので、一つしかありませんが味には自信があります♪
是非食べて下さい♪
食べてくれなきゃ、呪います。』
つかマジ死ね、土方コノヤロー!!…だとよ」
「最後の一言言ったの絶対テメェだろオォオオォオ!!」
土方がシャウトし、沖田を殴った。
「まぁ、其れなら食べても平気でしょ。其れに食べない方がむしろ危険ですよね」
「山崎さんに同感」
雅焔と山崎がうんうん、と頷く。
其れに腹が立ったのか沖田が眉間に皺を寄せた。
「じゃあ誰が食うかジャンケンで決めやしょう」
「ジャンケン?良いね良いね!!」
比遊が早速片手を前に突き出した。
そして其れにつられてか、みんな次々と手を突き出して行く。
「じゃーんけーんぽんっ!!」
土方がグー。
他全員がパー。
簡単に言えば、土方の負け。
「あれ?此れって苛めか?テメェ等作戦考えてたろ」
「んな訳ねーだろ、クソ土方が」
「分かったよ!!食えば良いんだろ、食えば!!」
瞬間、屯所内で中毒者が出たのは言うまでも無い。