二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   空 【銀魂】 特別番外編&新キャラup!! アン ( No.424 )
日時: 2010/10/26 19:00
名前: アリス (ID: /jbXLzGv)

 23話 オチって分かりやすい時と分からない時がある


こいつ等、なかなか、強い…ッ!!

刀で二人の攻撃を防ぐ。

真選組は真選組で強かったけど、こいつ等はこいつ等で強い。
駄目だ…ッ!!
全然前に進めない!!
夢幻ちゃん…夢幻ちゃんはどうなってるの!?

横目でチラリと確認すると、夢幻ちゃんの方が若干有利そうに見えた。


「夢幻ちゃん、さすがだなぁ…」


私が、そうポツリと呟く。
すると。
二人の攻撃がピタリと止んだ。

え?
私何かした?
つか、今攻撃するべきな訳?

二人は踵を返し、夜の所に走り出す。

まさか、三人で夢幻ちゃんを討ち取るつもり!?

私は急いで近付こうとしたけど、さすがに忍者の速さには追い付けない。
二人は夜の横に立つと、夢幻ちゃんと夜の戦いを止めさせた。

え?
何故止めさせる?


「チッ…何だお前等ッ!!あっちのも倒せてないだろうッ!!」

「待て、夜。今から話すから」


夢幻ちゃんも?マークを頭の上に浮かばせている。

何?
何か重大な秘密?
つか、戦いを止めさせてまで話す内容って凄いのかな…♪


「実は———…」


私達が唾を飲んだ。
シン、と静まり返った仲間同士。
さっちゃんはゆっくりと口を開いた。


「此の人達じゃなくて、人違いだったの」


私の脳内で其の言葉が繰り返される。

“人違い”…?
ちょ、待て待て待て!!

じゃあ整理すると…。
実は夢幻ちゃんが狙いなんじゃ無くて、他の人。
え、じゃあ。
さっきめちゃくちゃ頑張って体張ったのも、意味は無いと?

………………♪

▼ ありす は こわれたようだ!!


「だから、夢幻なんかじゃ無くて…夢斗(むと)だったんだよ。さっちゃんの間違いだ」

「…すいませんでした」

「…じゃあ、夢斗…とやらを退治しに行くぞ」


嵐の様に、三人は去った。
無論、アリスは———。


「………ア、リス……?」

「アハハハハハハハ…♪」


▼ ありす は こんらん しているようだ!!


「んなオチいるかボケがアアアアアアアアアア!!」


そんな叫び声が、江戸中に広まったとか広まらなかったとか。


———————————


「おい、本当に此の道で合ってんだろうな総悟」

「合ってやさァ。いくら何でも自分が乗ってるのに、滝壺に落下ってことは無いに決まってんだろィ」

「…だな」


其の頃、もう一つのパトカーでは。


「此処は何処ですの!?」

「あ゛ー!!もう何なのさ、ウチこんな道程知らないよ!!」

「此れ…明らかに森林だよね!!早く戻ろう!!」

「違うよ、近道だよ!!」

「遂に無線通じなくなっちゃったけども!?」


迷子になってたとかなって無かったとか。


———————————


其の頃の噂の夢斗君。


「…っくしゅっ!!……畜生…誰か噂してんのか、俺のこと…」


つか、此の子誰。

———私等が一番聞きたいわ♪